アイコン トステム/1万棟リコールか 防火樹脂サッシ  あんたもか!

国交省は1月28日、トステムが販売した防火性能をもった樹脂サッシで大臣認定とは異なる仕様の製品が販売されていたことが判明したと発表した。
同省が行っているサンプル調査で1月25日判明した。同製品は、戸建住宅を中心に約1万棟に使われている。
 今回、性能不足が明らかになったのは、「シンフォニー」という製品名で販売されているアルミ樹脂複合サッシで、社団法人カーテンウォール・防火開口部協会が認定を取得していた。

 認定仕様は、火災時に樹脂材が軟らかくなってもガラスが脱落しない機構となっているが、販売されていた製品はそのような機構になっていなかった。試験では、20分の防火性能が必要なところ、最短8分しか防火性能はなかったとされる。
 昨年11月12日、同じ認定仕様(脱落防止機能なし)の三協立山アルミのサッシで不適合が判明していた。
同省は協会に対し、他の同じ認定仕様のYKK-AP、新日軽、不二サッシの製品についても調査を指示するとしている。防火樹脂サッシでは、2009年1月18日トクヤマ(子会社エクセルシャノン製)が製造した不適合製品が、三協立山・新日軽

などで販売され、対象件数は1万3,965件もあった。
トステムや三協は、エクセルジャパン製の防火樹脂サッシが問題を生じた時に、どうしてチェック入れなかったのだろうか。

トステム 

<国交省発表文・・・全文>
トステム(株)が販売した防火設備の大臣認定仕様との不適合について
平成23年1月28日
1.概要
トステム(株)が販売した防火設備について、建築基準法に基づく防耐火関連の構造方法等の認定に関するサンプル調査を行ったところ、性能確認試験に不合格となり、大臣認定仕様とは異なる仕様の製品が販売されていたことが判明しました。
2.内容
トステム(株)が販売する防火設備(アルミニウム合金製引き窓(アルミ樹脂複合構造))についてサンプル調査を行ったところ、平成23年1月25日、性能確認試験に不合格となり、以下に掲げるとおり、大臣認定仕様とは異なる仕様の製品が販売されていたことが判明しました。
<認定の概要>
・認定取得者名:(社)カーテンウォール・防火開口部協会
・構造方法等の種類:防火設備
・構造方法等の名称:アルミニウム合金製引き窓(アルミ樹脂複合構造)
・認定年月日:平成14年2月1日
・認定番号:EB-9112
<サンプル調査対象品の概要>
・製造・販売者名:トステム(株)
・認定仕様との相違点:認定仕様は火災時に樹脂材が軟化、溶融してもガラスが脱落しない機構であるが、製品はガラスが脱落しない機構となっていなかった。
・販売期間:平成15年10月から平成23年1月まで
・使用物件数:約1万棟
3.今後の対応
(1)トステム(株)及び(社)カーテンウォール・防火開口部協会への対応
・当該製品を使用している建築物について、建築基準法への適合性の確認を行い、不適合のものについて改修等の必要な対策を講じるよう指示します。
・当該製品の改善品について、性能確認試験に合格したことを国土交通省に報告してから製造・販売を行うよう指示します。
・(社)カーテンウォール・防火開口部協会に対して、他社が販売するアルミニウム合金製引き窓(アルミ樹脂複合構造)についても、調査するよう指示します。
・相談窓口を設置し、適切に対応するよう指示します。
(2)消費者の相談窓口の設置
・(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターに次の消費者への相談窓口を設置して、相談に対応致します。
【(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターの窓口】
住まいるダイヤル
・電話番号:0570-016-100(PHSやIP電話等の場合は、03-3556-5147)
(3)国土交通省における対応
・防耐火関連の大臣認定について、社会資本整備審議会建築分科会基本制度部会にてとりまとめたサンプル調査を引き続き実施します。

 

[ 2011年1月31日 ]
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