長崎県　なんか変だぞ　国体新陸上競技場建設工事の発注(1)

2014年の長崎国体に向け、国から整備予算も入り、急ピッチで国体関連施設が工事に入っている。これほどの大型予算工事は諫早干拓事業以来なく、さぞ地元建設業者も喜んでいるであろう。
　ところで、全国オンブズマンが長崎県を談合疑惑率ダントツの１位としたことからか、下記の入札の予定価格が非常に高いのに驚かされる。早く談合疑惑率１位の座を他県に明け渡したいからであろうか。

当案件は、価格も高く、ＷＴＯ案件の総合評価方式（官製談合方式とも呼ぶ）による入札となっている
　下記の入札について、ちょっと驚かされるところがある。無効の入札企業のなんと多いことか。それもお隣県の九州№１ゼネコン松尾さん、スーパーゼネコンの鹿島さん・竹中さん、大手ゼネコンの鴻池さんが、挙って入札の総合評価方式の内容について、失格の烙印を押されている。果たして、無効・失格になるような入札をしてしまったのであろうか。

さっそく、発注元の長崎県庁土木部に無効の事由を問い合わせた。土木部の回答は、総合評価方式であり、手続き上の不備があったとしている。不備とはと問うたところ、個々の項目での不備であり、具体的には答えられないとのことであった。そのため、何が不備であったのか無効とされた会社に通知したのかと問うたところ、そうした具体的な通知はしていないという。それでは、無効とされた入札会社は、納得しないだろうと尋ねたところ、担当者はわかっているはずだからそれでよいとのことであった
一体全体どうなっているのだろうか。

長崎県立総合運動公園新陸上競技場（仮称）新築工事（１工区）
商号又は名称	入札金額	総合評価点
大林・谷川・野副特定建設工事共同企業体	3,081,000,000	4.057
鹿島・上滝・八江グリーンポート特定建設工事共同企業体	無効	失格
清水・西海・長崎土建特定建設工事共同企業体	3,100,000,000	4.113
松尾・堀内・大坪特定建設工事共同企業体	無効	失格
竹中・親和・吉次特定建設工事共同企業体	無効	失格
鴻池・宅島・大石特定建設工事共同企業体	無効	失格
予定価格	3,805,293,000
低入札調査基準価格	3,237,786,000
入札執行日：平成２２年１２月１７日１１時００分
落札決定日：平成２３年２月１６日