アイコン なんか変だぞ(4) 長崎がんばらんば国体 新陸上競技場建設工事の発注

無効とされた3JVの入札価格が落札したゼネコンJVより何れも安かった
建設業者の見積もりは、図面にもとづき積算して入札価格を算出する。総合評価方式でなければ、交通事故?の鹿島JVを外した5JVでは一番安い価格のゼネコンJVが落札することになる。
しかし、総合評価方式になると、審査項目を設けその評価点と価格点との合算点数で、落札会社が決定される。低い価格での入札者が落札できるとは限らない。
当案件では、評価において九州№1ゼネコンの松尾建設JV、大手ゼネコンの鴻池JV、スーパーゼネコンの竹中JVという日本や九州を代表するゼネコンが入札している。
ところがところが、この3社が挙って失格になるなど異変も大変も起きている。

当方の調査では、この3社が第1工区・第2工区とも、落札した清水JV・大林JVの入札価格より、大幅に安かったことが判明している。それにもかかわらず、総合評価方式という臭い長崎方式の審査項目により、入札価格の高い清水・大林に決定している。何が作用したのであろうか。

総合評価方式は、国交省が低入札による不良工事の心配から、地方公共団体へも導入を推奨、大型工事ではもう何年間もどこの官庁でも取り入れている。失格となったこれら大手3JVは、長年、全国で多くの総合評価方式による入札で応札してきた。こうした大手ゼネコンが挙って、価格以外の審査項目で無効・失格となるような大問題となる記載をするのであろうかと大きな疑問が生じる。

 関係者の話では、何故無効になったのかといまだ疑念を持っているという。
その無効内容について、県庁土木部に問い合わせたが、「部外者には言えない。無効になった理由をゼネコン担当者はわかっている。無効とされたゼネコンに対して、文書による無効内容の通知はしていない」という。
長崎県土木部は、何故、こうした入札内容を公明正大に明らかにしないのか、入札するゼネコンに対して、当初から公表する旨伝え、応札させたら、何でも公表できるものであり、こうした各社の総合評価の審査内容や点数を発表している自治体は今では山ほどある。 

結局、新陸上競技場建設工事では、高い価格のゼネコンが落札、国民の、県民の税金が
無駄に使用されることになる。こうした個々のJVの入札内容を明らかにできないというのならば、長崎県土木部をますます疑うしかない。

<長崎市民病院でも・・・>
長崎は、高額入札となる総合評価方式において、長崎市民病院を大成建設が落札した件でも大きな問題となった。
その価格が他の大手ゼネコンより14億円も高く、また、長崎の歴史地区に一番相応しいと長崎市の市長らが豪語する大成建設のコンクリ色の四角四面の建物に対し、他のゼネコンの提案図が一切公表されないという異常な落札となったままである。ある人が新長崎市民病院の完成予想図は監獄のようだとも述べていた。

 こうした長崎方式にすり替えた総合評価方式について、九州地方整備局に問い合わせた・・・・
つづく
 
[ 2011年4月22日 ]
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