アイコン 千代田化工建設、伊ASE社と次世代型太陽熱発電事業開発で提携 脱原発

千代田化工建設は、アルキメデ・ソーラー・エナジー(ASE)社(本社:イタリア)と中東・北アフリカ地域において、蓄熱性にも優れる高温溶融塩を熱媒として利用する次世代型太陽熱発電(溶融塩パラボリックトラフ型太陽熱発電)の事業開発で協力していくことに合意し、提携協定を締結した。
 

世界の太陽熱発電のプラント工事に携わる日本のいろいろなエンヂニアリング会社であるが、日本の電力業界が護送船団方式により、自民党政権と天下りが癒着して太陽熱発電などを蚊帳の外に置きご法度にしてきた経緯がある。そうした電気エネルギーについても内輪だけで決めないような現在のエネルギー法案を菅がいてもいなくても必ず通すことである。しかも、太陽熱発電プラントの技術は世界水準である。

 中国電力は、地元に銭をばら撒き、断層地帯に建設を予定している上関原発などに依存しようとせず、温暖な瀬戸内気候を利用した太陽熱発電などに傾注すべきである。上関原発などはもうできっこないだろうが(わからんぞ)。

提携概要
1.提携先 :アルキメデ・ソーラー・エナジー(ASE)社(*)
 *:アルキメデ・ソーラー・エナジー(ASE)社は、溶融塩パラボリックトラフ型太陽熱発電の核となる技術である溶融塩集熱管を世界で唯一製造できるメーカーであり、自社工場敷地に高温溶融塩を用いたデモンストレーション・プラントを建設中。
2.協定締結日 :2011年6月17日
3.提携内容 :
 千代田化工建設とASE社は、ASE社自社工場のデモンストレーション・プラントの共同運営やイタリア国内の溶融塩トラフ型太陽熱案件の共同遂行を通じて技術力の蓄積と研鑽を重ね、日射量が豊富な中東・北アフリカ地域の太陽エネルギー事業開発で協力していく。
4.背景 :
 パラボリックトラフ型太陽熱発電は、曲面の鏡を用いて集熱管に太陽光を集光し熱媒を加熱して、蒸気を生成し発電を行う方式です。従来方式ではこの熱媒に合成油を用いて、400℃付近で運転してきた。
今般、ASE社では、発電の高効率化を目指し550℃程度での運転を可能とする高温溶融塩を熱媒として使用可能な集熱管の製造技術を確立した。本技術を用いることにより、次世代型発電方式の実用化、溶融塩の蓄熱性能の高さを活かした設備の簡略化、投資コストの削減が可能となる。

 千代田化工建設は、これまで石油精製・ガス処理事業分野で培ってきたプロジェクトマネジメント能力と中東地域における顧客との良好な関係を最大限に活用しながら、昨年設立した技術開発事業部門を中心として、新エネルギー分野の技術及び事業提案型アプローチでビジネス展開をはかっていくとしている。
 

千代田化工建設
[ 2011年6月21日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサードリンク

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •