アイコン 長瀬産業/林原(岡山市、会社更生法)を700億円で買収へ

長瀬産業は3日、経営再建中のバイオ関連企業、林原(岡山市)のスポンサーになると発表した。長瀬産業は、再建を支援することで、重点分野であるバイオ・ライフサイエンス事業の成長につなげ、研究開発や海外展開でも相乗効果を期待できると判断した。
長瀬産業は700億円を拠出する予定。

長瀬産業がスポンサー契約したのは、林原と林原商事、林原生物化学研究所の計3社。長瀬産業はこれら3社を合併させ、合併後の存続会社1社を100%減資したうえで、存続会社の発行するすべての株式を引き受ける。
長瀬産業はこの存続会社の株式取得と融資に対し700億円を拠出する予定である。

 林原3社の管財人は11月18日、裁判所に更生計画案を提出する。

 林原のスポンサー選定をめぐっては、ファイナンシャル・アドバイザーとしてGCAサヴィアングループが担当して、韓国の食品メーカー、CJグループと国内ファンドのユニゾン・キャピタル連合のほか、群栄化学工業など、ファンドや食品メーカー、商社などが争奪戦を繰り広げていた。
当初、買収金額は400億円規模とみられたが、林原の持つトレハロースの技術が評価され、価格は段階的に引き上げられた。

 トレハロースは冷凍食品、レトルト食品、化粧品や入浴剤などに使われる糖のことで、林原が世界で初めて、デンプンから安価に大量生産する技術を確立した。

林原一族は、すばらしいトレハロースの技術を持ちながら、ボンボン故に頼まれごとにすべて応じ身を滅ぼした。
 

[ 2011年8月 4日 ]
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