アイコン 串間市/「都井岬観光ホテル」を買収へ

観光ホテル経営不振のため平成22年2月28日閉館した串間市の都井岬観光ホテルについて、串間市長は9月14日までに市として買収を進めていく考えを明らかにした。
串間市の都井岬にある都井岬観光ホテルは、昨年2月、経営にあたっていた大阪市の会社が宿泊客の減少などを理由に閉館。その後、地元の串間商工会議所が建物の一部を借り受け、地元産品の販売所やレストランの営業を行っている。
市議会において市長は「放置するより独自に施策を練って行かないといけない。議会や市民のみなさまの理解をいただいて進めていきたい」と述べ、市として買収を進める考えを明らかにした。
買収後の活用に付いて市は、建物を解体するなどして簡易型の宿泊施設やキャンプ場などをつくる案が出ているという。

都井岬観光ホテルは、昭和39年宮崎交通が開業、しかし、平成12年になると経営難から串間市などで作る第三セクター「都井岬リフレッシュリゾート」に経営権を譲渡した。
ところが、第3セクターでの経営は多額の累積赤字を抱え実質破綻、平成19年3月に、不動産再生事業を手がけるケイズコーポレーション(大阪市)に土地・建物と経営権を譲渡した。ケイズコーポレーションは当ホテルを約2億円かけ改修した。

平成19年7月にリニューアルオープン、しかし、平成20年秋のリーマン・ショックの影響や新型インフルエンザ等の影響により、平成21年の宿泊者数は、採算ラインを大きく下回り経営不振に陥り、平成22年2月28日再び閉館した。

 なお、ケイズコーポレーションは当ホテルの不動産を所有しているが、経営していたのは傘下に納めていた大阪の㈱フェイセス月華殿、同社は本年5月31日大阪地方裁判所において破産開始決定を受けている。
 
串間市としては、一度失敗した事業であり、再度失敗する可能性が高い。しかし、都井岬の観光施設として、なくてはならない存在でもあり、また、建物自体はかなり老朽化しているものの、ケイズが数億円をかけ、リニューアルしていることから考えれば、都井岬観光の団体ツアー客の休憩場所や食事などの立ち寄りポイントとして、片方を取り壊し、中ともう片方を直売所+レストラン+宿泊施設として利用できるようにした方が賢明かと思われる。リーマン・ショック後に減ったとはいえ、平成21年の宿泊者数は1万5千人もいたことは事実である。

今回の串間市による当ホテルの買収に当っては、解体および整備費用を念頭にケイズから無償譲渡を受けるか、さらに解体整備費用をケイズから貰う覚悟での交渉が必要。今後の当施設の運営費用の税金での支出を考えるならば、それくらいの気構えが必要である。

譲受後は、宮崎交通にも過去経営していた責任があり、観光客の誘致などソフト面で積極的に協力を願うべき。また、九州のテレビ放送局の全局に対して順番に旅行番組などのスタッフを無料招待して、TV番組で紹介してもらうことが絶対必要。「そのまんま東」氏にも、東京のキー局番組で都井岬を紹介してもらえば、効果大である。
営業は、旅行会社周りとテレビ局回りだけ行えば、なんとかなる。
経営に当っては、市などの天下りの者が、非常勤役員以外で経営メンバーに参加したら、再度失敗することを断言しておく。必ず同じことは繰り返される。
筆者は、都井岬大好き人間
 

[ 2011年9月15日 ]
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