タイの大洪水、工場の海外移転もままならず 芝浦・ヨシタケ・丸順・・・
タイ王国中部アユタヤ県のサハラタナナコン工業団地で4日から大洪水が発生、タイ工業団地公社(IEAT)は同工業団地を5日から5日間閉鎖すると発表した。
IEATはアユタヤ県のバンパイン工業団地、ハイテク工業団地についても、洪水の恐れがあるとして状況を注視している。
サハラタナナコン工業団地の入居企業は45社で、自動車部品の丸順(岐阜県大垣市)、工業用バルブのヨシタケ(名古屋市瑞穂区)、物流・エレクトロニクスのカトーレック(東京都江東区)など日系企業が約8割を占める。
同工業団地に工場があるVNケミカルサプライ社によると、洪水が起きるという連絡を受けてから2時間もしないうちに、工場に水が流れ込み、機械、商品を運び出すことが出来なかった。工業団地内の水位は5日時点で深いところでは3―4メートルに達しているという。
芝浦電子は、アユタヤに工場を持っており、被災し操業停止に追い込まれている。
サハラタナナコン工業団地だけでも日系企業は40社にのぼり、円高による海外工場移転一色の日本にあって、カントリーリスクには、政治や襲撃のほか、こうした洪水対策も今後必要となってくる。
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