ソニー株急落/業績悪化懸念で一時8%安
ソニーが4日続落。2日終値比134円安の1386円まで下落し、下落率は8%超に達した。10月4日に付けた年初来安値(1370円)に接近している。2日に2012年3月期業績予想を下方修正した。連結最終損益は従来予想の600億円の黒字から900億円の赤字に転落し、4期連続の最終赤字となる見通し。下方修正幅の大きさに市場では「驚き」との声が多く、先行きを懸念した幅広い投資家による換金目的の売り圧力が強まっている。
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下方修正の主な背景は、円高やタイの洪水、液晶テレビの販売不振など。モルガン・スタンレーMUFG証券のアナリスト、小野雅弘氏は2日付のリポートで「テレビ事業の不振は想定以上だった。株価に対するマイナスの影響も大きそうだ」としている。金融や映画、ゲームなど相対的に底堅い分野もあるが、市場では「赤字が慢性化している以上、テレビ事業の縮小なども含めた事業構造改革を求められる局面」(国内証券のストラテジスト)との声が多い。〔日経QUICKニュース〕
[ 2011年11月 4日 ]
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