アイコン 湯浅商事(株)/ 安愚楽牧場の直営牧場買収か

8月9日、負債額約4,330億円を抱え民事再生法の適用申請、11月8日民事再生手続きの廃止決定を受けた安愚楽牧場。

まだ、本決定ではないが、安愚楽牧場の直営牧場については、直営牧場に飼料を供給していて約11億円焦げ付いた湯浅商事(株)が買い取る見通しである。また、300ヶ所以上ある預託牧場の牛は、未払い預託料を相殺のうえ、預託牧場主に優先売却する方針とされている(日経新聞報道)。

湯浅商事は、安愚楽牧場が経営破綻後も直営牧場の牛の飼料を供給し続けており、こうした経緯から、安愚楽牧場の直営牧場を購入するものと見られる。

同社は、全国の牧場や養鶏業者向けに飼料販売を主業に年商220億円の会社。福島県の二本松市には直営牧場、愛知県岡崎市に養鶏場も経営している。

 しかし、湯浅商事が直営牧場を買収後、本格的に安愚楽牧場の直営牧場を経営していくかどうかは不明なところも多い。まず、安愚楽牧場の直営牧場の規模が大きすぎる点が挙げられる。飼料会社として、牛価格問題、病気問題、飼料価格問題などの牧場リスクを充分承知していると思われる点である。牛価格は、現在も放射能汚染牛問題から消費者の購買意欲は落ちたままとなっており、BSE問題の時も回復に長期間を有した。昨年には口蹄疫問題もあった。

湯浅商事(株)
代 表:湯浅 薫
本 店:愛知県名古屋市中村区名駅5-25-3湯浅ビル 
支 店:全国各地
資本金:9800万円
年 商:約220億円(平成22年3月期)。
従業員:約300名

 

[ 2011年11月18日 ]
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