（株）ハヤシの経営破綻について | JC-NET（ジェイシーネット）

（株）ハヤシの経営破綻について

破綻企業　：（株）ハヤシ
本店所在地：福岡市博多区榎田２－７－２２
　事業　　：吉塚（福岡市）、筑後（筑後市）
代　表　　　　：林　秀憲
株　主　　　　：林信義１１６株、林秀憲８５株、林サヱ子６５株ほか計９名
創　業　　　　：大正7年3月
設　立　　　　：平成元年６月
資本金　　：２,０００万円

業　種　　　　：半導体製造装置、液晶関連装置、産業ロボット、省力化関連機器、プラント関連設備、各種生産設備の企画、設計、組立製造、加工、メンテナンス
従業員　　：３８名
売上高　　：（Ｈ23／４月期）約４億４５百万円
販売先　　：東京エレクトロン九州、日精、立山マシン、武井電機工業、西部電機、大日本精機、南陽、平田機工、パナソニックソリューションズなど(以上、過去の取引先であり、現在取引があるかは不明)
既存の仕入先：石丸機械工業、福博機工、レーザ・マツシタ、アベノ金属、日本精工、九州三井アルミニウム工業、九州電化、山根精機、九州ベアリングなど(以上、過去の取引先であり、現在取引があるかは不明)
取引銀行　：西日本シティ（吉塚、比惠）、福岡（吉塚）、りそな（福岡）、商工中金（福岡）等
破綻状況　：１月6日事業停止して、自己破産申請の準備に入っている。
事後処理委任先：村山博俊弁護士（福岡市中央区大名２－８－１８、電話０９２－７４１－６３２５）に一任している。
負債額　　：約５億５千万円

＜破綻事由等＞
　同社は大正７年３月創業の林鉄工所(廃業済)から、平成元年６月分離した精密機械・省力化機械・精密部品の製造会社。本社工場のほか吉塚工場(福岡市博多区)と筑後工場(福岡県筑後市)に工場を有し、半導体メーカー向けの半導体検査装置や液晶パネルメーカー向けの液晶ディスプレイ本圧着装置を、各業界向けに搬送・移動関連装置などの省力・自動化設備などを、企画・提案→設計→組立製造→加工→メンテナンスまでの一貫体制により受注製作していた。平成１６年４月期には約１６億円の売上高を計上していた。
　しかし、リーマン・ショック後は、自動車や家電業界の低迷から受注が大幅に減少、平成２２年期には３億円台の売上高までに減少。新規に太陽光発電（ソーラーパネル）の搬送・移動装置などの製造も手掛け、平成２３年期に４億円台の売上高と少し回復したものの、今期は昨年３月発生した東日本大震災の影響から、顧客先が生産停滞に追い込まれ、再度受注不振に陥り、これ以上支えきれず、今回の事態に至った。

[ 2012年1月11日 ]