アイコン 大成建設/低収縮の環境配慮型コンクリートを自社の技術センター増設工事の一部に実地適用

低収縮の環境配慮型コンクリートを実施適用 

-環境配慮型混和材の実用化で様々なニーズに対応が可能に-

大成建設(株)(社長:山内隆司)は、この度、新たに開発した低収縮の環境配慮型コンクリートを自社の技術センター増設工事の一部に実施適用いたしました。
  新たに開発した低収縮の環境配慮型コンクリートは、レディミクストコンクリート製造時に、混和材として産業副産物系の環境配慮型混和材(CPL)を混合す るものです。開発したコンクリートは、設計基準強度36N/mm2程度までの一般的な強度を想定しております。環境配慮型混和材(CPL)を実用化したこ とで、建物に要求される耐久性能や、CO2排出量抑制に関する顧客ニーズなどにあわせたオーダーメイドの環境配慮型コンクリートの提供が可能となりまし た。

 コンクリートを構成する材料全体のCO2排出量を抑制するためには、ポルトランドセメントの使用量を抑制する必要があります。このために は、CO2排出量の小さい産業副産物系の混和材を有効利用するという考え方が一般的です。一方、産業副産物系の混和材を大量に使用したコンクリートでは、 強度発現の遅延、収縮量や中性化速度の増大といった問題点を合理的に解決する必要があります。そこで本開発品(CPL)は、強度発現を促進する材料や収縮 抑制を行う材料をバランス良く組み合わせ、低収縮かつ強度発現の遅延などの生じない性能を実現しました。また、商品形態を混和材型とすることで、建物の要 求性能にあわせた中性化抵抗性を持つ環境配慮型コンクリートを製造することが可能です。例えば、かぶりが大きい地下躯体では置換率70%とし、薄部材が多 い上部躯体では置換率20%にするなど適材適所に混和材置換率を使い分け、建設時のCO2排出量を合理的に削減することが可能になります。技術センターで の実施例では、置換率50%とすることにより、材料起因のCO2排出量を約50%に抑制しました。
 弊社では、大成建設の先進コンクリート技術の ブランドとして「T-RC+(ティーアールシープラス)」を立ち上げ、最新技術を活かしたご提案を行っております。今回開発した技術もその中の一環として 組み込み、今後も、高耐久・長寿命なサステナブル建築の実現に貢献してまいります。

大成建設(株)

日経プレスリリース

[ 2012年1月24日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサードリンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
サイト内検索