アイコン 仏カルフール 「プラネット」型転換失敗か 2011年期決算

スーパーマーケット業界で世界第2位の仏カルフールは、2000年に幕張に進出、矢継ぎ早に6店舗展開したが赤字が続き、2005年に店舗をイオンに売却して撤退した経緯がある。
そうしたカルフールの2011年期は、営業利益が前期比▲19%減の21億8,000万ユーロ(約29億円ドル=2,310億円)。

減益理由については、これまでのハイパーマーケット店舗を「カルフール・プラネット」型店舗へ改修を進めているが、その効果が現れなかったためとしている。
そのため、「カルフール・プラネット」型への改修計画を棚上げすると発表。2011年の投資額は23億ユーロであったが、2012年の投資計画は16億~17億ユーロにとどまるとしている。

「プラネット」型店舗は、低価格を特徴としており、売り場への恒常的な試食コーナー設置、料理教室の開催、デリカテッセンの大規模化などの工夫を凝らしているという。このほか、カルフールブランドやその他ブランドのオーガニック製品の売り場の拡充、冷凍食品売り場の大規模化などをうたっている。
約2000平米の特別エリアを設けて、各種会議、展示会などのイベントを季節ごとに開くことも特徴。売り場の通路を広げて、案内板、看板の類もシンプルでわかりやすくして、買い物の利便性を向上させたとしていた。
鳴り物入りで登場させた新店舗形態であったが、庶民に受け入れなかったようだ。しかし、ドイツを除き欧州は財政危機が表面化して不況の真っ只中、一概に受け入れなかったとの評価は早すぎるかもしれない。

プラネット

[ 2012年3月10日 ]
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