アイコン 日本音楽著作権協会に無罪審決 著作権管理、違反証拠なし/公取委

テレビやラジオなどで使われる音楽の著作権管理事業をめぐり新規参入を妨害したとして、独禁法違反(私的独占)に問われて排除措置命令を受けた日本音楽 著作権協会(JASRAC)の審判で、公正取引委員会は14日までに、「違反があったとする証拠はない」として命令を取り消す「無罪」の審決を出した。
 公取委が、一度出した命令を全面的に覆すのは極めて異例で珍事件。審決は裁判の判決に当たる。
 公取委は2009年、違反を認定して排除措置命令。JASRACが不服として審判で争っていた。審判では、裁判官に相当する審判官は公取委の職員が務めている。

 

2009年2月27日の公取委の排除措置命令

違反行為の概要
(1) JASRACは,放送事業者から包括徴収(放送等利用に係る管理楽曲全体について
包括的に利用を許諾し,放送等使用料を包括的に算定し徴収する方をいう。)の方法により徴収する放送等使用料の算定において,放送等利用割合が当該放送等使用料に反映されないような方法を採用している。これにより,当該放送事業者が他の管理事業者にも放送等使用料を支払う場合には,当該放送事業者が負担する放送等使用料の総額がその分だけ増加することとなる。

(2) これにより,JASRAC以外の管理事業者は,自らの放送等利用に係る管理楽曲が放送事業者の放送番組においてほとんど利用されず,また,放送等利用に係る管理楽曲として放送等利用が見込まれる音楽著作物をほとんど確保することができないことから,放送等利用に係る管理事業を営むことが困難となっている。

(3) 前記(1)の行為によって,JASRACは,他の管理事業者の事業活動を排除することにより,公共の利益に反して,我が国における放送事業者に対する放送等利用に係る管理楽曲の利用許諾分野における競争を実質的に制限している。
としていた。

2009年5月27日にJASRACから異議申し立ての審判請求を受け、審判が開始されていた。(公取委の内部であり、もっと早くできないのだろうか)
 こうした事実があったとしても、公取委が入ったことだけは間違いないことから、今は是正されているのだろう。

[ 2012年6月14日 ]
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