アイコン 神戸拘置所で53人集団食中毒 ウェルシュ菌検出

神戸市にある神戸拘置所に収容されていた刑事被告人など53人が下痢や腹痛の症状を訴え、神戸市保健所では、拘置所内で出た食事が原因の集団食中毒と断定した。
神戸市保健所によると、神戸市北区にある神戸拘置所で、施設内に収容されている24歳から78歳までの刑事被告人や受刑者の男女あわせて53人が、今月14日から相次いで下痢や腹痛などの症状を訴えたという。いずれも症状は軽くすでに全員が回復した。

保健所が調べたところ、このうち33人からウェルシュ菌と呼ばれる食中毒の原因となる菌が検出されたという。
このため、保健所では、今月13日に施設内で調理されて出された食事が原因の集団食中毒と断定、20日から3日間、拘置所の調理場の使用を停止するよう命じた。

<ウェルシュ菌による食中毒>
給食病または給食菌( food service germ )やカフェテリア菌( cafeteria germ )の別名で呼ばれることもある。A型菌の産生するエンテロトキシンによる生体内毒素型の食中毒。
芽胞が一胆高温処理される事で芽胞形成能が活性化され、同時に溶存酸素が減少すると共に競合する他の菌が減少し増殖の好条件が成立し、緩徐に冷却される間(至適増殖温度)に食品中で増殖する。
毒素の摂取ではなく原因菌の1千万~1億個以上の摂取により、腸管内で菌の増殖と共に芽胞が形成され、同時に毒素が産生され毒素により発症する。
8〜20時間の潜伏期の後、水様性の下痢を引き起こす。腹痛と下痢は必発であるが嘔吐、発熱は見られない、
1~2日で回復し、予後は良好である。芽胞のみ100度・1気圧・1時間の加熱で不活性化されず、残存する可能性がある。タンパク性食品が原因食となる場合が多いとされている。

[ 2012年6月22日 ]
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