アイコン オスプレイ君にはオートローテーション機能なし スキを与えてはならない

オスプレイ君については、先般も記載したが、国防省内のIDA(国防分析研究所)の内部文書で、次のような問題が指摘されていたことも表面化している。

1、 オートローテーション(自動回転)機能が付いておらず、エンジン緊急停止に安全に着陸できない。(日本の航空法では、オートローテーション機能がないヘリコプターは飛んじゃいけないようになっている。日本はへりとは異なると言い出すかもしれない)
 また、オスプレ君はでかいためか、エンジンが緊急停止した場合、オートローテーション(自動回転)状態に至るためには、高度が最低600メートル必要としている。
それに対し国防省は、エンジンは2つ付いており、両方のエンジンが停止することはないと国防総省はしている。
しかし、アフガンではエンジントラブルが原因で墜落している。

日本での訓練飛行は、最低高度150メートル(500フィート)まで許されている(但し、非人口密集地)。日本の訓練空域は、ピンクからパープルまで色とりどりの6空域が指定されているが、中国山地のブラウンまであり、現実は7空域となっている。何故こうした米軍の訓練空域を日本は公表しないのだろうか(訓練空域でも軍事機密と言い張るのだろう。)

2、 オスプレイ君は、通常のヘリと比較し、ボルテックス・リング状態(VRS)となった場合、左右の回転翼に不均一な渦巻き状の気流が発生して、バランスが崩れ、制御不能に陥りやすいとされると指摘されている。
  ボルテックス・リング状態(VRS):ヘリのエンジンが緊急停止し下降する場合、回転翼の先端に渦巻き状の気流が発生、機体を押し上げる状態。
  こうした場合での墜落事故はすべて操縦ミスで片付けられる。

3、 オスプレイ君は、通常ヘリと比較し、PIO(Pilot Induced Oscillation・・・パイロットに起因する振動)が発生しやすいと指摘されている。 
コレクティブ・バウンスは、操縦士の操作により誘導される、コレクティブ・ピッチ・コントロール系のPIO(Pilot Induced Oscillation)で、機体が突然上下方向に振動する現象を起こしやすいと指摘されている。
この振動の大きさは、通常の飛行で経験する1/Rev振動(ローター一回回転時の振動)の振幅に比べて数百倍以上の極めて激しい振動か発生するもの。
コレクティブ・バウンスが発生するメカニズムの例。
降下中に、急なコレクティブ・ピッチ上げ操作をすると、機体は急に上昇し、操縦士は自分自身の慣性のため、コレクティブ・ピッチ・レバーを押し下げてしまう。この結果、機体は急に降下するため操縦士の体はシートベルトをしていても浮き上がりぎみとなり、再びコレクティブ・ピッチ・レバーを引き上げてしまう。この繰り返しによる機体の上下動のことをコレクティブ・バウンスといい、振動は発散し、最悪の場合は操縦困難不能に陥る。通常のヘリでも生じるが、専門家はこうしたコレクティブ・バウンスがオスプレイ君では発生しやすいと指摘している。

不慣れな操縦士には、特に難しいオスプレイ君の操縦。これまでのオスプレイ君の墜落事故に付いて、米国防省による公式見解は、すべて操縦士の操縦ミスとしている。

4、オスプレイ君は、舗装されていない場所に着陸する場合、brown-out"(へリコプターの回転ローターが巻き上げる土煙)の中に入って何も見えなくなる状態に陥り安いと指摘されている。パイロットが、認識を失い操縦を誤って墜落する可能性も指摘され、空間識失調(Vertigo)の状態に陥り、自機の姿勢が判らなくなってしまうというのである。
また、着陸時、吹き降ろしの暴風のため、周囲のものを吹き飛ばす力は相当なものとされている。

他にも指摘されているが、上記4つをとっても、オスプレイ君は何か問題が多過ぎそうだ。アフガンの墜落事故は、事故調査責任者であった空軍准将が、エンジン出力の低下を原因の一つに挙げている(国防省での事故原因は操縦ミスと報告されている。国防省の圧力があったとして退役後准将は発表している)。

 何故か、いつものことか産経だけは、日本の平和と安全に必要なオスプレイ君の配備を粛々と進めてほしいという社説や記事を何本も書いている。事故も他機に比べ少ないと図まで描いて説明している。
 しかし、米海兵隊サイト内の海兵隊総司令官安全課の発表資料では、2006年11月~11年12月までだけでもMV22型オスプレイ君の事故は計30件に上ることが判明している。(空軍仕様のCV22型のオスプレイ君は含まれていない。また06年10月以前も含まれていない)

これほど問題となっているオスプレイ君、保守である知事をはじめ、沖縄県が総反対しているなかで、強引に配備をし、もしも、米国防省が言う人為的なミスであったとしても、オスプレイ君が落っこちた場合、普天間問題どころか、沖縄県の米軍基地そのものが大問題に発展し、日米同盟・安全保障上も憂慮される事態に陥る危険性がある。
産経新聞の記事は、日米同盟・安全保障の前進を前提としていると思うが、それを損ねる問題が発生した場合、どう記事責任を取るというのであろうか。

センセンとカクカクでは、中国政府当局が珍しく即反応し本気で怒っていたようであるが、わが国固有の領土である尖閣諸島を、大覇権主義の中国が、勝手に自国領とぬかしているさなか、オスプレイ君が沖縄県で落っこちた場合、一番喜ぶのは中国かもしれない。 
オスプレイ君が落っこち、沖縄の米軍基地全部に対する大反対運動でも生じれば、尖閣をどっかが強襲しても、米軍は出動しない恐れも出てくる。
もしも、強行され配置された場合、日本で、沖縄で落っこちたりしないよう祈るばかりだ。

現実に尖閣が竹島のように強襲され、実効支配される可能性も高くなり、実効支配されてしまったら、いくら口先でわが国領土だと主張しても、聞き入る相手ではない・・・。 

世界も(国連も含め)日本は原発水素爆発で世界に迷惑をかけ、欧米からも遠く離れた地のできごと、2国間でどうぞと、南沙諸島のようにまったく関心を持たないだろう。

沖縄県他が反対しているオスプレイ君の強制配置は、イロイロ危惧されてならないことだらけだ・・・。

松下政経塾政権の頭領である豚は、オスプレイ君に対して、とぼけて黙して語らず。
 

[ 2012年7月 9日 ]
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