新日鐵傘下の太平工業と日鉄エレックスが合併へ 来年10月
新日鐵傘下の太平工業と(株)日鉄エレックス(新日鐵100%子会社)は、28日開催の両社取締役会の決議に基づき、平成25年10月1日(予定、来年)を 効力発生日として、太平工業を存続会社、日鉄エレックスを消滅会社とする合併により経営統合を行うことについて合意し、統合基本契約を締結したと発表し た。合併比率は、太平工業1に対して、日鉄エレックス2.85。なお、本経営統合は、平成25年6月開催予定の両社の株主総会の承認を条件としている。
<両社の業務内容>
太平工業は、主に鉄鋼分野を中心に、機械・電気計装・システム・土木・建築に関する企画・設計・製作・施工並びに各種設備のメンテナンス(整備)、生産設備等の操業、活性炭・生石灰の製造販売等を行っている。
日鉄エレックスは、主に鉄鋼分野を中心に、電気計装・情報通信設備のエンジニアリング・設計・施工及びメンテナンス、コンピュータシステムのエンジニアリング・設計・製作及び据付・保守等を行っている。
<合併事由>
両社の主要な取引分野である鉄鋼業界は、円高に伴う輸入鋼材の急増、電力料金値上げに加え、直近では海外経済の減速に伴う輸出の減少影響等、取り巻く事業環境は依然として厳しい状況が継続していくものと見込まれる。また、両社の主要取引先かつ親会社である新日本製鐵は、平成24年10月1日を効力発生日として、住友金属工業と合併して新日鐵住金となり、「総合力世界No.1の鉄鋼メーカー」を目指している。
このような事業環境の中、太平工業及び日鉄エレックスは、今後予想される事業環境の変化に的確に対応するため、両社がこれまで培ってきた技術・技能・ノウハウの相乗効果の最大発揮により、新日鐵住金との連携・取引拡大を図り、同社の中核的なパートナーとしての位置付けをより盤石なものとすることが、企業価値向上に寄与するとの認識から、本経営統合を行うことが最良の選択肢であるとの結論に至ったとしている。
合併方法は、太平工業が日鉄エレックスに対して、太平工業の株式を26,505,000株(予)を付与する。(太平工業は、自己保有株式7,779,000株を本合併による株式の割当てに充当し、不足分の18,726,000株を新たに発行する予定。)
<株式数と1株益等>
太平工業の発行済み株式総数 78,465,113株
新規発行株式数は 18,726,000株
合併後の発行株式総数は 97,191,113株
仮定:平成24年3月期においての合併試算
EPS:55.65円、PBR:706.78円
(太平工業:現行EPS55.83円、PBR715.30円・・・自己株式保有換算)
平成24年3月期の両社の業績内容
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太平工業(存続)
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日鉄エレックス(消滅)
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単純合算
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/百万円
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連結
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非連結
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売上高
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144,873
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63,770
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208,643
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営業利益
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9,243
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2,737
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11,980
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経常利益
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9,267
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2,674
|
11,941
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当期純利益
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4,186
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1,223
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5,409
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純資産
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50,561
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18,132
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68,693
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総資産
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108,324
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43,448
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151,772
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従業員数
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6,388
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2,025
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8,413
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[ 2012年10月 1日 ]
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