アイコン 遠賀信金/財務省大物の天下りポストに変身か 元東北局長の岡部理事長誕生へ

九州の福岡と北九州に挟まれた田舎の遠賀信金には、財務省(大 蔵省)の大物がやってくるようになった。現在の中村英隆理事長は元財務省北海道財務局長、北海道拓殖銀行が倒産していなかったら、頭取候補の最有力者で あったお人である。ところが、急に北拓が潰れてしまい、財務省の天下りの順番こからも季節外れ・・・。そうしたタイミングに遠賀信金の前理事長が、北九州 出身でもある中村英隆元局長に声をかけられた。まさか来ていただけるとは思われなかった前理事長は、中村英隆元局長が遠賀信金に来て頂くことになり大喜び されていた。

当時、準都市銀行であった北拓と田舎の遠賀信金とは天と地の開きがあるが、遠賀信金は福岡銀行などに苛められ、前理事長は中村英隆元局長のような実力者に理事長の席に座っていただくことを願っておられたようだった。

また、中村英隆元局長にしても、北海道より暖かく郷里でもある遠賀でゆっくり暮らすのも悪くなかろうと決断されたに違いない。
そうして平成13年遠賀信金に中村英隆理事長が誕生した。
中村理事長は、遠賀信金では業務面で大票田の福岡へ駒を着々進められ、確実に営業エリアを拡大されてきた。しかし、既に齢は69歳になっておられ、交代する時期にもなっていた。中村理事長は、バトンタッチする人をどうするか悩まれた。身内からか、外部からか、誰になってもらおうか。
中村英隆理事長は、財務省後輩の岡部憲昭氏に声をかけられたようだ。岡部氏は、まだ57歳、つい先日(7月退任)まで大臣官房付の東北財務局長でもあった大物である。
そうした招聘に岡部元局長も承諾されたようで、遠賀信金の次期理事長に内定したのであった。
岡部元局長がどこのご出身か不知であるが、中央の荒波の金融業界に身を置くのを避け、中村理事長のように、ゆっくりできる九州の田舎信金の理事長に就任されるようである。

日銀や大蔵省(現財務省)の天下り先は、以前は、地方銀行を中心に引く手数多であった。しかし、だんだん世間の目も厳しくなり、天下りポストの数が減ってきている。それに福岡銀行のように日銀ポストから、元のプロパーポストに戻す動きもある。まだ、西日本銀行にように大蔵人脈が脈脈流れている銀行もあるが・・・。

また、岡部元局長が遠賀信金を選択されたのは、東日本大震災では東北財務局長として奮闘され続け、大変お疲れになられたからかもしれない。

今後、中村英隆理事長は会長に就任されるという。遠賀信金では、中村会長+岡部理事長の財務省コンビで碁でもゆっくり打たれるのであろう。
九州は、東日本大震災前の東北のように穏やかである。

遠賀信金の平成24年3月末の資産残高は1,942億円。遠賀信金はひびき信金のようにムチャはやらない信金である。
 

[ 2012年10月 3日 ]
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