アイコン H&M・ZARA・アルマーニなどから有害物質検出/グリーンピース 乳癌細胞増殖

環境保護団体グリーンピースは19日、「世界ファッションブランドの有毒・有害物質残留調査」報告の中で、ZARAやMeters/bonweなどの20ブランドの製品で生産過程に多くの有毒・有害物質が使われ、最終的な製品にも残留していると明らかにした。

今 回有毒・有害物質が検出された20ブランド、アルマーニ、Meters/bonwe、ベネトン、ジャック&ジョーンズ、リーバイス、 Blazek、C&A、CK、Diesel、Esprit、Gap、H&M、Tommy Hilfiger、凡客誠品、Victoria's Secret、Marks &Spencer、Mango、Only、Vero moda、Zara。「荊楚網」が伝えている。
(さすが、ユニクロからは検出されていない)

同組織では、消費者がこうした製品を購入することは、自らを有害物質にさらすリスクの他に、製品生産国の水質汚染問題を深刻化させると語っている。

同組織は今年4月、世界の29の国家・地区で紳士服、婦人服、子供服のジーンズ、Tシャツ、ワンピース、下着などサンプル製品141点を購入して検査を行った。

検査結果では、これらサンプルのうち約3分の2にあたる89点から環境ホルモンであるノニルフェノールエトキシレート(NPE)が検出された。(NPEには乳癌細胞増殖作用があることがわかっている。)

ほぼ全てのブランドの製品で検出されており、濃度も昨年の同組織の検査結果を大きく上回っている。中国で生産された製品(made in China)34点の有害物質の検出率は70%に達しているという。(107点は中国以外で生産されている・・・欧州ではトルコが昔から生産基地)
「衣料品に残留しているのは、生産プロセスで使用された大量の有毒・有害物質の氷山の一角にすぎない。」としており、これら有名ブランドは生産プロセスにおいて大量の汚染物質を生産国の河川に排出し、食物連鎖を通じて多くの人の健康に影響を与えている。
NPEは衣料品生産の染色や洗浄段階で広く利用され、環境に排出されると分解されてより毒性の強いノニルフェノール(NP)となる。
NPは水生生物に対して大きな毒性を持ち、内分泌系に干渉して生殖に影響を与える。また分解が難しく、食物連鎖を通じて蓄積されてゆく。
Meters/bonweやリーバイスなどの衣料品メーカーにコメントを求めたところ、いずれも回答はなかった。

昨年スポーツウエアブランドの検査報告が発表された後、アディダスやナイキ、李寧、プーマ、H&M、C&A、M&Sの7ブランドが、2020年までに生産プロセスにおける全ての有毒・有害物質の使用停止を表明している(それまでは有害物資を使用すると宣言しているようなものだ)。

H&Mなどは以前、中国の検査機関から縫製などが悪いとして名を上げられていた。
欧米のフアストファッションメーカーは、中国の外注先に、季節ごとに変わる流行を追い、それも(一応)廉価販売、その結果、多品種少量生産を行わせており、生産工程は中国任せになっている。売れれば良いと品質・衛生・環境に関するトータルな生産管理などを一切行うことなどの考え方がない。)
それにしても超高級品のアルマーニやCK製品からも検出されるとは、いい頃加減な生産(=外注)体制である。
(欧米企業には、外注先の責任は発注元にはないとの判断が働いている。しかし、有害物質が検出されては信用問題であろう。)
(アップル製品は、台湾の鴻海に発注され、鴻海が中国で生産(80万人雇用)、低賃金・劣悪工場・劣悪宿舎・工場労働者の自殺者数・年少者雇用問題などが取り沙汰され、アップルも批判されているが、コストアップに繋がるため、アップルはやっと少しだけ動いただけである)

しかし、こうした問題は、日本では殆ど取り上げられないのは何故だろうか。広告欲しさにマスコミが100%譲歩している結果だろう。

日本勢のユニクロ(中国生産)にしろ、無印良品などからはこうした問題が一切発生しないのは、そこまで(=外注先まで)生産管理体制が、行き届いていることにほかならない=それが日本の品質なのだろう。

アメリカ並みに比較広告により、一大キャンペーンを張ったら、これらの20ブランドは急落することになろうが・・・。
 

[ 2012年11月26日 ]
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