アイコン 福岡市 アイランドシティ/購入者乏しく、封じ手の公共建物コースか

福岡市のバブルの象徴といえば、博多リバレインと人工島のアイランドシティで あるが、博多リバレイン事業はとっくの昔に実質破綻、アイランドシティは、第3セクターの博多港開発(福岡市が51%株所有)の分譲予定地が売れず、福岡 市がそのたび購入するなどして、博多港開発の破綻を回避させてきた。
とどのつまりは、当初予定もされていなかった青果市場やこども病院、最近では市体育館やはたまた第2マリンメッセ案まで浮上し、博多港開発が分譲すべき用地も一生懸命福岡市が買い漁っている。

それでも広大な埋立地、本年度計画では、分譲収入が当初見込みの214億円の半分以下の99億円にとどまることが12日わかった。
港湾用地の分譲も進まなかったことなどから、18日開会の福岡市議会に提出予定の補正予算案では、分譲収入が減じたことから当初予算の333億円から過去最大の130億円を減額する。

福岡バブルの象徴たるアイランドシティ事業は、福岡市や第3セクターの博多港開発が、博多湾の一部約400ヘクタールを埋め立て、宅地や港湾用地を整備しているもの。
総事業費は3,940億円。
しかし、景気低迷で分譲が進まず、昨年2月、事業が終了する39年度の収支予測を125億円の黒字から160億円の赤字に見直している。
福岡市は、今年度から、市の分譲用地143.9ヘクタールについて、分譲の最低価格を最大▲25%値下げし、立地交付金の上限を10億円から30億円に引き上げ、至れり尽くせりとしたが、応募者は99億円分しかなかったという。

いつものことで、福岡市が博多港開発から購入してだだっ広い野鳥公園にするとか、高島市長が得意な建物を造れば簡単なこと、また、福岡市の分譲予定地ならば、体育館なり、劇場なり、第2マリンメッセなり建物を作ればよい。値引きする必要もなく、福岡市の財務上で資産計上すれば赤字になることもあるまい。赤字にすれば桑原さんが何じゃこりゃと出てくるかもしれない。金持ち福岡市の高島市長ならば何でもできるはずだ。箱物大好き議員たちが福岡市にはゴロゴロしており、アイランドシティを福岡市の公共箱物だらけにしたら大喜びだろう。都市高速も伸ばせばよいし、貫通していない湾岸道路もまっすぐ造ればよい。借金も財産だ。
そもそも、福岡市所有のアイランドシティの分譲地売却代金は、本来、借り入れた埋立費用(3940億円)の借金を減らす返済財源とすべきものではないのだろうか。いつのまにか補正予算に組み込まれている。借金も財産だ、財産だ。

 

[ 2013年2月14日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサード リンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   


PICK UP

↑トップへ

サイト内検索