3月ユーロ圏の失業率 過去最悪 欧州各国の失業率表
ユーロ圏17ヶ国:12.1%(1920万人が失業中)
スペイン:26.7%(3月/25歳未満:55.9%)
ギリシャ:27.2%(1月分)(1月/25歳未満:59.1%)
ポルトガル:17.5%、
キプロス:14.2%
フランス:11.0%(3月、2月の10.9%から悪化)
ドイツ:6.9%(←4月分、3月も6.9%)
ユーロ圏17ヶ国の3月の失業率は12.1%と、統計を取り始めた1995年、またユーロ導入の1999年来最悪を更新し、各国が取り組む緊縮財政の影響で雇用情勢の悪化に歯止めがかからない状態が続いている。
こうした国々では若者の失業も深刻で、25歳未満の失業率は、ギリシャが本年1月時点で59.1%、スペインがことし3月時点で55.9%と、失業率が50%を超える異常な状態が続いている。
各国が取り組む緊縮財政が、景気や雇用を落ち込ませる状況に歯止めがかからないなか、
ユーロ圏では、ヨーロッパ中央銀行が一段の金融緩和に踏み切ることなど、新たな政策対応が必要だという声も高まっている。
その強引さからヒトラー2世とからかわれているドイツのメルケル首相も「財政政策がすべてではない」とし、雇用創出と投資促進に向けた政策を打ち出す必要があると柔軟姿勢に転じている。ユーロ圏は、財政黒字国のドイツ主導で、財政赤字国では過度の財政緊縮策が取られており、結果、雇用や企業の収益悪化をもたらし、負のスパイラルに陥っている。その影響が輸出に強いドイツにまで及んでおり、選挙も控え変化してきている。
(なお、ドイツの失業率の文と表の相違は、文はロイター、表はブルームバーグにより異なっていることによる。但し、ソースは双方とも欧州連合統計局によるもの)
2013年3月の欧州各国の失業率
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2013年3月
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2月
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1月
|
2012年12月
|
2012年3月
|
ユーロ圏
|
12.1
|
12.0
|
12.0
|
11.8
|
11.0
|
EU27 カ国
|
10.9
|
10.9
|
10.9
|
10.7
|
10.3
|
ドイツ
|
5.4
|
5.4
|
5.4
|
5.4
|
5.5
|
フランス
|
11.0
|
10.9
|
10.8
|
10.6
|
10.0
|
イタリア
|
11.5
|
11.5
|
11.7
|
11.2
|
10.4
|
スペイン
|
26.7
|
26.5
|
26.4
|
26.2
|
24.1
|
ポルトガル
|
17.5
|
17.5
|
17.5
|
17.3
|
15.1
|
オランダ
|
6.4
|
6.2
|
6.0
|
5.8
|
5.0
|
ベルギー
|
8.2
|
8.2
|
8.1
|
8.0
|
7.3
|
デンマーク
|
7.2
|
7.4
|
7.4
|
7.4
|
7.6
|
ギリシャ
|
-
|
-
|
27.2
|
25.7
|
21.5
|
キプロス
|
14.2
|
13.9
|
13.6
|
13.5
|
10.7
|
オーストリア
|
4.7
|
4.8
|
4.8
|
4.7
|
4.2
|
アイルランド
|
14.1
|
14.1
|
14.1
|
14.1
|
15.0
|
フィンランド
|
8.2
|
8.1
|
8.1
|
8.0
|
7.6
|
スウェーデン
|
8.4
|
8.2
|
8.0
|
8.0
|
7.5
|
エストニア
|
-
|
9.4
|
9.9
|
9.9
|
10.6
|
ポーランド
|
10.7
|
10.6
|
10.6
|
10.4
|
10.0
|
チェコスロバキア
|
7.3
|
7.2
|
7.1
|
7.2
|
6.9
|
ハンガリー
|
-
|
11.2
|
11.2
|
11.1
|
11.1
|
英国
|
-
|
-
|
7.8
|
7.7
|
8.2
|
(参考)
|
|
|
|
|
|
米国
|
7.6
|
7.7
|
7.9
|
7.8
|
8.2
|
日本
|
4.1
|
4.3
|
4.2
|
4.3
|
4.5
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