アイコン ナイキ工場ストで警官隊と衝突 中国・東南アジアへの安易な製造委託は悲劇をもたらす

アップル製品は台湾の鴻海により中国で生産されていることは知られているが、過酷労働で自殺者問題、劣悪環境の寮問題などなどで、利益を貪り発注するアップル自身がアメリカの世論から批判されていた。
ナイキのカンボジアの委託生産工場ではストが勃発、警察官と衝突した。
カンボジアの首都プノンペンの西側に位置するコンポンスプー州にあるスポーツ用品大手ナイキのウエア製造工場で27日、賃金をめぐりストライキを起こした従業員約3000人が警官隊と衝突し、少なくとも23人が負傷した。従業員らが明らかにした。

従業員らは今月21日以降、ストライキを繰り返していた。負傷者の中には妊婦も含まれており、流産したという。
ロイター通信によれば、ナイキの広報担当者は、この問題を「懸念」しており、調査中だと述べているという。同社は委託製造業者に対し、結社の自由の権利を尊重するよう求めているとしている。

カンボジアでは、欧米の衣料・靴メーカーの下請け製造工場で賃金や労働条件をめぐるストライキが多発している。
同州では今月、アシックスの靴を製造する工場の倉庫の屋根が崩落し2人が死亡した。また、先月にはバングラデシュで1000人以上が死亡するビル崩壊事故が起きたばかりで、衣料品を製造するアジアの工場が抱える安全基準の問題も改めて浮き彫りになっている。
利益追求のために安易に、劣悪環境や劣悪建物、劣悪労働条件の企業に生産委託したら、そのシッペ返しを受けることになる。それより、悲劇を生むことにもなり、悲劇を生じさせないためにも委託生産の受託会社を一定レベル以上にすべきである。
ユダヤ商法の守銭奴の米国企業は、賃金上昇の中国から撤退したらと思っていたら、カンボジアへ生産基地を移していた。何か事件が起こり、初めて形だけ対応するのが米国企業である。

人権問題など最大利益をはかるハゲタカ米国企業にとっては無視したい問題であり、米国政府が対外的に人権問題を利用しているだけである。
ドイツは、メルケルが人権問題を封印して中国関係を強化、4年間で5倍の輸出拡大に成功している。総選挙を控えたメルケルは李克強からエールを送られ喜び勇んでいる。

[ 2013年5月28日 ]
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