アイコン デトロイト市デフォルト 市債支払いを停止 市債残債9割カット提案

財政難に陥っている米ミシガン州デトロイト市は14日、市の財政破たんを回避するため、この日に支払期限を迎えた年金関連の債務の支払いを停止した。また、市が発行した債券の償還額を大幅に引き下げることも提案した。

デトロイト市の緊急財政管理者のケビン・オーア氏によると、デトロイト市は、年金関連の無担保債券について、14日が支払期限となっていた3400万ドルの支払いを停止した。これにより、市民へのサービスの運営に必要な現金が確保できたとしている。また、市が発行した最大185億ドルの債券について、債権者に対し無担保債券の償還額を額面1ドルに対し0.1ドル以下とすることも提案した。
オーア氏によると、債券のうち115億ドルが無担保、70億ドルが担保付。担保付債券の償還条件は、無担保よりも有利になるとしている。
同氏は、デトロイト市は支払不能に陥っているとし、財政再建に向け債券保有者を含めたすべての関係者の協力が必要としている。
デトロイト市が破たんすれば、市の財政破たん規模としては米史上最大となる。
 以上、ロイター

デトロイトは、車の町として栄え、GMの本社もある。しかし、デトロイトにおける自動車産業の衰退は、1950年には180万人いた人口も今では71万人まで減少、7万~8万戸の空家があるほど影響している。治安も非常に悪化している。
アメリカは、デトロイトの破綻を国としては支援しない。リーマン・ショック後多くの自治体が財政難に喘ぎ、小中学校の教職員まで大幅に減員していた。
炭鉱閉山後、新たな産業を見出せなかった日本の夕張市のようなものであろう。ただ、夕張市は当時の市長がでたらめ市政を敢行、負債額を極端に大きくしたが、国の支援で最低限のところは維持されている。

[ 2013年6月17日 ]
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