アイコン MSとFBIの共闘で「シタデル・ボットネッツ」を7割方閉鎖 ただ犯罪者は挙げられず

米マイクロソフトとFBI(米連邦捜査局)が世界80ヶ国余りの捜査当局と協力し、過去1年半の間に、複数の銀行口座から5億ドル(約495億円)以上を盗み出したとみられている国際的なサイバー犯罪組織の摘発に乗り出した。

マイクロソフト社は5日、同社のデジタル犯罪関連チームが、「シタデル・ボットネッツ」として知られる推定1400個の悪質なコンピューターネットワークのうち、少なくとも1000個の機能を停止することに成功したと明らかにした。

シタデルによって操作されているパソコンは、世界中で約500万台に上るとみられ、マイクロソフト社によると、盗難被害に遭った企業には、
アメリカン・エクスプレス、
バンク・オブ・アメリカ、
シティグループ、
クレディ・スイス、
イーベイ傘下のペイパル、
HSBC、
JPモルガン・チェース
などそうそうたる大企業が含まれているという。

ただ、この事件で容疑者はまだ逮捕されておらず、犯罪の首謀者も特定されていない。しかし、各国が合同して摘発に乗り出したことは、犯罪組織にとって大打撃となっているとみられるという。

ボットネットとは、
ウイルス感染によってハッカーに操作されるパソコン群のことで、金融犯罪やコンピューターウイルスの拡散などに使われることが多い。シタデルは、現在使用されているものとして、最大のボットネットの1つ。
マイクロソフト社は、犯罪組織が同社の基本ソフト「ウィンドウズ」の海賊版にウイルスを埋め込み、米国のほか西ヨーロッパ、香港、インド、オーストラリアのパソコンを犯罪に利用しているとみているという。

 

[ 2013年6月 7日 ]
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