イチケン関西支店の8億62百万円不正処理の手法
イチケンは、平成22年から関西支店でリーマンショック後の赤字続きで、建設担当副支店長承認の下に不適切な原価処理が行われていたと発表した。
関西支店における不適切な原価処理(付け替え)の規模
関西支店における付け替えの対象工事は合計55件、先送りした工事代金額は合計862,549,900円であり、先送りした時点で簿外債務となった。
また、関西支店は、これらの簿外債務について、採算のよい工事等において架空請求をさせて支払うことで返済していたが、その対象工事は67件、簿外債務の返済額は合計495,937,580円であり、調査時点では366,612,320円が簿外債務として残存していた。
(過去の決算への影響額は約3億66百万円となる)
関西支店における不適切な原価処理(付け替え)の方法
具体的な手法は以下の5つの方法によるもの。
a)工事原価の先送り
1、 契約金額を減額処理する方法
2、 当初から工事代金の一部を除いて契約する方法
3、 工事代金全額の支払いを留保する方法
b)先送りした工事代金の他工事での支払い
1、 別の工事の代金として支払う方法
2、 別の協力会社を介して支払う方法
こうした方法は、ほかの建設会社でも行われる可能性が高く、対策を事前に採るべきである。
イチケン 業績推移
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非連結/百万円
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2011年3月期
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2012年3月期
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2013年3月期
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売上高
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50,006
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58,157
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57,617
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営業利益
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523
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818
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985
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経常利益
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422
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1,032
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989
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当期利益
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445
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551
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217
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[ 2013年9月17日 ]

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