企業景気予測調査BSI 大企業5.9から12.0に大幅改善 中小企業はまだまだ
財務省が11日発表した法人企業景気予測調査(平成25年7-9月期調査)によると、本年7月から9月にかけての大企業の景気に対する見方は、スマートフォンなどの部品の販売や、自動車関連産業の需要が増えたことなどから、3期連続のプラスとなった。
この調査は、財務省と内閣府が全国の資本金1000万円以上の企業、およそ1万6000社を対象に、3ヶ月ごとに行っている。
本年7月から9月にかけての景気の現状について、「上昇」と答えた企業の割合から、「下降」と答えた企業の割合を引いた差は、大企業でプラス12.0となり、前回の5.9から大幅に改善した。
また、プラスとなったのは3期連続で、プラスの幅は、現在の形で統計を取り始めた平成16年度以降、最大となった。
これは、スマートフォンやタブレット端末の部品の販売が好調だったことに加え、自動車関連産業や建設機械の需要が増えるなどしたため。
また、10月から12月までの見通しについては、大企業は引き続き、9.8のプラスと予想している。
財務省は「景気は着実に持ち直しており、自律的な回復に向けた動きが続いている」としている。
ただ、中小企業は、▲11.3(4~6月)▲8.7(7~9月)と改善されてきているものの、依然として水面下にある。
景況判断BSI (「上昇」-「下降」社数構成比)
|
|||||
(単位:%ポイント)
|
|||||
|
25年4~6月
|
25年7~9月
|
25年10~12月
|
26年1~3月
|
|
前回調査
|
現状判断
|
見通し
|
見通し
|
||
|
全産業
|
5.9
|
(14.0)
|
(11.5)
|
8.5
|
大
|
12.0
|
9.8
|
|||
企
|
製造業
|
5.0
|
(16.6)
|
(15.8)
|
9.0
|
業
|
15.2
|
13.5
|
|||
|
非製造業
|
6.4
|
(12.7)
|
(9.1)
|
8.2
|
|
10.4
|
7.8
|
|||
中
|
全産業
|
1.0
|
(10.0)
|
(9.7)
|
6.8
|
堅
|
9.6
|
9.5
|
|||
企
|
製造業
|
1.1
|
(8.0)
|
(11.0)
|
3.6
|
業
|
11.7
|
8.3
|
|||
|
非製造業
|
1.0
|
(10.6)
|
(9.4)
|
7.7
|
|
9.0
|
9.8
|
|||
中
|
全産業
|
▲ 11.3
|
(0.1)
|
(1.1)
|
▲ 4.5
|
小
|
▲ 8.7
|
▲ 0.6
|
|||
企
|
製造業
|
▲ 12.9
|
(▲ 0.9)
|
(7.0)
|
▲ 2.8
|
業
|
▲ 12.7
|
0.4
|
|||
|
非製造業
|
▲ 11.0
|
(0.4)
|
(▲ 0.1)
|
▲ 4.8
|
|
▲ 7.9
|
▲ 0.8
|
|||
(注)金融業、保険業を含む。( )書きは前回調査時の見通し。
|
[ 2013年9月11日 ]
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
コメント