アイコン 「黒子のバスケ」の脅迫男「喪服の死神・怪人801面相」を逮捕 脅迫状400通超

警視庁捜査1課は15日、人気漫画「黒子(くろこ)のバ スケ」(作者:藤巻忠俊)の単行本や関連商品を扱う店舗などに対し、販売中止を求める脅迫文を送り、実際多くのイベントや販売中止に追い込まれていた事件 で、大阪市東成区大今里西3、職業不詳、渡辺博史容疑者(36)を威力業務妨害容疑で逮捕した。

同課によると、「ごめんなさい。負けました」などと容疑を認め、一連の脅迫について「全部自分がやった」と供述しているという。
脅迫状の発送元が、関西からであったり、関東からであったりと神出鬼没、昨年10月より長期にわたり、脅迫を続けてきたが、警視庁の執念の捜索で逮捕に漕ぎ着けた。

<これまでの事件>
1、2012年10月12日、作者の藤巻氏が在籍した上智大学東京キャンパスの体育館で、硫黄臭のする液体の入った容器が発見された。容器には、藤巻氏を中傷する文書が貼り付けられ、中身の液体は、気化すれば致死量を上回る硫化水素を発生させる可能性があった。
直前の同日午後1時半ごろ、インターネット掲示板の2ちゃんねるに犯行を示唆する書き込みがあった。書き込みは千葉県浦安市内のネットカフェから行なわれたものだった。

2、10月13日には『黒子のバスケ』関連のイベントが行われる予定だった東京ビッグサイトや札幌テイセンホールに脅迫状
3、10月15日には藤巻氏の母校である東京都立戸山高等学校に脅迫状
4、10月29日にはラジオ番組を放送していた文化放送に脅迫状
5、10月31日にはアニメを放送していた毎日放送に脅迫状

10月末までに全国で33カ所へ脅迫状が送付される

6、11月18日開催予定の「関西オンリーフェスタ2012オータムPART2」(主催:ステジオYOU)が脅迫により中止された。福岡か開催も同様中止された。
7、12月22日・23日開催の「ジャンプフェスタ2013」(幕張メッセ)に脅迫状が届き、『黒子のバスケ』関連のステージ・イベント・展示・商品販売の中止を要求、集英社は、来場者の安全を最優先するとして中止を決定した。
8、12月24日開催予定の【Shadow Trickster クリスマススペシャル】が、脅迫により中止された。
9、4月上旬、スタジオYOU主催の『黒子のバスケ』関連の同人イベントが開催される予定だった石川・兵庫・静岡の各イベント会場に脅迫状が送付され中止。
(4月に郵送された脅迫状の送主は「黒報隊」を名乗る)
10、4月末開催予定のインテックス大阪(主催:赤ブーブー通信社)に脅迫状が届き中止。
11、10月15日、上智大学やセブン-イレブン・ジャパン、サークルKサンクス、製造元のバンダイに「怪人801面相」を名乗る人物から脅迫状が届き、セブンやサークルKでは関係菓子類の販売を中止した。また、TUTAYAにも脅迫文が届き、作品を撤去した。
以上。

「黒子のバスケ」の脅迫事件では、2012年10月に始まり、2013年11月までの脅迫状総数は約400通に上り、実際に硫化物を設置、菓子類にニコチンを付着させたり、中止された小中大のイベントも多く、関連商品が販売停止や中止に追い込まれたりした。

渡辺博史容疑者は、これまで、藤巻氏に対して怨念から(脅迫状を)送付しているとしていたが、実際関係があったのだろうか、それとも単なる騒ぎを喜ぶ変質者だったのだろうか。
(ネットカフェは、今では身分証明書が必要であり、カウンターは録画されている。警視庁からこれまで目の敵にされている2チャンネルも協力したものと思われる)

[ 2013年12月16日 ]
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