アイコン 苦戦のファッション業界 ハニーズ/業績大幅下方修正 工賃上昇と円安のW原価高

同社は今5月期について、売上高は、国内においては急激な円安によって仕入れ単価が上昇しているため、商品単価を引き上げた結果、客数が減少した。
中国においても、販売競争が激化し価格の優位性を発揮できず、客数が減少した。以上の結果、前回の予想を下回る見込みとなった。
また、利益面についても、売上高の減少による売上総利益の減少、中国における販管費の増加などにより、営業利益、経常利益、当期純利益が前回の予想を下回る見込みとなった。
既存店活性化や経費削減などに努めるが、第2四半期累計期間の業績および下期の見通しを踏まえ、平成26 年5月期通期業績予想を修正することといたしたとしている。

今や日本の繊維製品のほとんどが、日本での企画の海外生産、特に中国では、工賃アップの原価上昇、円安による輸入単価の大幅上昇となっており、販売価格に転嫁できなければ、経営は悪化する。
今やユニクロさえ、アジア最貧国バングラデシュに生産基地を構える時代、中国の原価上昇圧力は、まだこれからが本番であり、中国での繊維製品の生産や委託生産は、競争力においてますます厳しくなっている(繊維製品では、すでに中国企業が中国で造らない時代に入っている。昔の日本のように)。
ジャリタレファッションをリードしてきた原宿は、リーマンショック後その方向性を見失っており、追随型の同社の苦悩は続こう。オリジナルファッションを提案・受け入れられればよいが、設立の原点も異なり、ジャリタレファッション誌を動かすことぐらいしかできないだろう。安倍政権はその政策により、家族を養う親が、勤め先の経営に関係なく、いつ首切られるかわからない時代に突入させようとしている。彼が言う「美しい日本」は、12年後には金持ちだけのものになってしまおう。

連結/百万円
売上高 
営業利益
経常利益
当期利益
13年5月期Q2
30,054
2,346
2,364
1,266
14年5月期Q2
29,777
1,306
1,184
434
前年同期比
99.1%
55.7%
50.1%
34.3%
14年5月期前回予想
68,000
5,400
5,400
5,860
14年5月期今回予想
61,250
2,500
2,300
830
14年期今回予/前回予想
90.1%
46.3%
42.6%
14.2%
今5月期今回予想/13年期
98.9%
53.1%
44.0%
30.3%
13年5月期
61,924
4,711
5,232
2,737
12年5月期
59,861
5,143
5,214
2,640
11年5月期
55,629
3,575
3,672
1,317
 
[ 2014年1月 8日 ]
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