コニカミノルタ/世界初の樹脂製有機EL照明パネル製造工場建設へ
同社は18日、世界初となる樹脂製の有機EL照明パネル工場を山梨県中央市に建設すると発表した。樹脂製有機EL照明パネルは、薄く、軽く、面光源という従来の照明にない特長があり、次世代照明として注目されている。
また、高いエネルギー利用効率や少ない発熱に加え、蛍光灯のように水銀を使用しないことにより、環境負荷が低いとともに、紫外線を含まないため目への刺激も少なく、人に優しい技術。
コニカミノルタではかねてより、独自のコア技術の力を遺憾なく発揮できる有機EL照明の事業化に向けた研究開発を進めるとともに、積極的にマーケティング活動を行ってきた。
2011年には、りん光発光材料のみを使用した有機EL照明パネルの世界初の商品化実現、昨年には紙のように薄く軽い樹脂基板フレキシブル有機EL照明パネルや低抵抗透明導電膜を展示会で公開した。
今年に入ってからは、フレキシブルタイプで世界初の調色機能付と世界最薄の有機EL照明パネルや世界最高効率の白色有機EL照明パネルを発表し注目を集めるなど、業界において先駆的な開発成果を生み出してきた。
また、これまで行ってきたマーケティング活動により、樹脂基板ならではの、軽く、曲がる、割れにくい有機EL照明パネルをご提供し、一般照明や建築分野に加え、電気機器や自動車などへの採用も働きかけることで、新たな価値をもたらすことができるとの結論に至り、当工場の建設を行うことを決定した。
現在建設を進めている当工場では、生産性に優れるロール・ツー・ロール方式を導入し、白色および調色機能付の樹脂基板フレキシブル有機EL照明パネルを世界で初めて量産する。
なお、量産開始に先立ち、コニカミノルタのフレキシブル有機ELパネルの薄さ、軽さ、しなやかさを実際にご覧いただくため、3月30日よりドイツ・フランクフルトで開催される世界最大の照明・建築の見本市「Light + Building 2014」に世界初の調色機能付と世界最薄のフレキシブル有機EL照明パネルの試作品を使用したデモンストレーションモデルを出展する。
建設地
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山梨県中央市極楽寺砂田1221
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生産品目
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樹脂基板フレキシブル有機EL照明パネル(白色・調色)
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生産能力
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パネル 約100万枚/月
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竣工
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2014年夏
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量産開始
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2014年秋
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生産品目
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白色
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調色
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外形寸法
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150 × 60mm
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50 × 30mm
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厚み
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0.35mm
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0.29mm
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重量
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5g
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0.6g
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曲率半径
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10mm
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