アイコン 東京福祉大 元銀行マンの課長 1億1千万円超着服  採用して2年経たず不正

名古屋市などにキャンパスがある東京福祉大を運営する学校法人「茶屋四郎次郎記念学園」(東京都豊島区)の元総務課財務担当課長(61)が、在職中に大学の運営費など計約1億1230万円を着服していたことが分かった。
調査に対して元課長が着服を認めたため、法人は元課長を懲戒解雇。被害金は返還されておらず、刑事告訴も検討している。
 法人によると、元課長は2012年4月、大学の運営費として銀行に積み立てていた定期預金1億円を無断で解約。その後、法人の普通口座に移した上で、45回に分けて全額を引き出して私的に流用した。

 13年4月に決算事務で職員が口座の残高照会をした際に不正が発覚。元課長が認めたため、法人は翌5月に解雇し、警視庁池袋署に相談していた。元課長は金の使途の説明を拒んだという。
 その後、元課長が11年3月に、新校舎の用地購入に充てるための資金約1230万円を着服していたことも法人の調査で判明した。
 元課長は地方銀行勤務を経て、10年10月に法人に採用された。
 法人の担当者は「学生からいただいた貴重な収入を着服されてしまい、未熟な管理体制に責任を感じている」とコメントした。
 東京福祉大は00年に群馬県伊勢崎市で開学。名古屋市中区や東京・池袋などにキャンパスがあり、社会福祉士、精神保健福祉士の国家試験で多数の合格者を出しているほか、就職率の高さにも定評がある。
 以上、報道。

銀行マンは、50歳を超えると役職口が限られ、銀行に残る人は少なくなる。減員するために関係会社や融資先などへの出向が行われ、今では55歳も過ぎれば優遇制度によるお役ご免の肩たたきさえも行われている。
銀行から斡旋される企業や法人へ入り、斡旋先の社長に気に入られ長期に在職することも可能であり、賢明な面もある。しかし、こうして、排出される元銀行マンたちは、企業経理などには疎く使い物にならない人も多い。また、銀行に残れなかった劣等感や不満を持つ人も多い。
また、銀行マン時代に遊びもせず、まじめな人も多く、民間企業や法人へ入ったとたん羽を伸ばし、就職先の金に手を染め、悪さをする人もいる。巧妙な手口などは銀行マン時代、企業の不正や粉飾決算などを調査したりしてお手のもの、今回着服した元銀行マンは、そうした人物だったのだろうか。
 

[ 2014年4月 9日 ]
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