アイコン 中国大規模スト長期化 ナイキ・アディダス・リーボック・アシックス・コンバースの生産工場

世界最大の中国のスポーツシューズ生産メーカーの「裕元工業」(台湾系、裕元工業(集団)有限公司)の従業員(従業員数42万3千人)が、社会保障給付金の支払いや賃上げ、労働契約の改善を求め起こした大規模なストライキが長期化している。
広東省東莞市にある工場の従業員らは15日、経営側が提示した社会保障給付の改善策を拒否した。スト開始からすでに10日前後が経過しており、時にはスト参加者が警察ともみ合いになる騒ぎも  
起きている。

裕元工業は、米ナイキやドイツのアディダス、リーボック、アシックス、コンバースなどのメーカー向けシューズを製造している。
同社の広報担当者によると、会社側は14日に社会保障制度を改善することに合意、条件を提示した。それでもなお、何千もの労働者は東莞にある工場団地でストライキを継続している。
ロイターによると、裕元工業の同地域の他の工場も含む何千人、あるいは何万人の労働者がストを引き続き実施しているという。
以上。

裕元工業の2013年12月期(予)の売上高は7,518百万ドル(約7,590億円)、純利益389百万ドル(約390億円)。本社所在地:香港九龍尖沙咀広東道9号港威大厦第6座33楼3307-09室
中国政府の基本スタンスは、それまでの国民の雇用対策から外資導入に積極的だったが、今や、外資が利益を貪っているとして、賃上げのストライキに対して積極容認姿勢を示している。
そうした労賃等のコストアップから、外資の進出企業は、利益が剥奪され撤退している企業も多い。しかし、中国の生産インフラは、東南アジアより安定しており、台湾や中国系企業へOEM発注に切り替え、中国での生産を続け、コストアップ等のリスクを極力避けている。
ただ、アップルのように、製造を委託している台湾の鴻海(中国生産)の中国工場での長時間・低賃金労働などの労務問題では自殺者も多発、アップルが世界中のマスコミからタタかれ、労働条件を鴻海に改善させてきている(当然、アップルのコストは増した)。


 

[ 2014年4月16日 ]
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