アイコン 中国 モノの貿易額 米国抜き世界第一位に/WTO

WTO=世界貿易機関は14日、去年1年間の中国のモノの貿易額(輸出+輸入)が、4兆1600億ドルとなり、アメリカを抜いて、初めて世界一になったと発表した。
WTOは、昨年1年間の世界の貿易額や、今年の貿易額の見通しなどを発表した。
それによると、昨年1年間の中国のモノの輸出は、前年比8%増の2兆2100億ドルで、輸入も7%増加し、1兆9500億ドルとなった。
この結果、昨年1年間の中国のモノの貿易額は、4兆1600億ドルとなり、3兆9100億ドルだったアメリカを抜いて、初めて世界一となった。
また、日本は、輸出額、輸入額ともドイツに次いで4位で、貿易額も4位だった。

一方、サービスの貿易額は、アメリカが1兆890億ドルで首位となり、中国は5360億ドルでドイツに次いで3位だった。
 また、WTOは、今年の世界の貿易額の見通しについて、欧米の景気の持ち直しを反映して、4.7%の増加と、昨年9月の時点の予想を0.2ポイント引き上げた。
ただ、WTOでは、ウクライナ情勢を巡って地政学的なリスクがあるとして、世界の貿易に与える影響を注視する必要があるとしている。

中国の対日貿易は、日中関係悪化の影響で、前年比▲5.1%減の3,130億ドルと、2年連続でマイナスを記録している。

<各国の貿易額ランキング>
WTOが発表した去年1年間の各国の貿易額は次のとおりです。
(1)モノの貿易額は
1位が中国、4兆1,600億ドル。
2位がアメリカ、3兆9,100億ドル。
3位がドイツ、2兆6,400億ドル。
4位が日本、1兆5,480億ドル。
5位がフランス、1兆2,610億ドル。

(2)サービスの貿易額は
1位がアメリカ、1兆890億ドル。
2位がドイツ、6,020億ドル。
3位が中国、5,360億ドル。
4位がイギリス、4,630億ドル。
5位がフランス、4,210億ドル
6位が日本、3,050億ドル。
以上。

ただし、中国の貿易額には、影の銀行による資金調達手段として実際使用されない転がし目的の銅の輸入や架空の送り状による輸出による資金調達が行われており、昨年初めと年末、そうした動きが貿易収支に大きく影響を与えていた。
そのため、あまり貿易額の数値は当てにならないが、日本や台湾・韓国・米国など多くの国々の企業が中国に工場を有し、それらの企業が中国工場での生産物を世界各国へ送っており、そうした輸出が大きなウエイトを占めている。輸入もしかりだ。


 

[ 2014年4月15日 ]
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