アイコン 第9報 韓国旅客船沈没事故 クレーン船到着、入社4ヶ月目の女性航海士が操舵

<事故概要等>
韓国南西部珍島郡の屏風島北20キロ沖海上で起きた旅客船の沈没事故で、船長が事故当時、船の操舵を3等航海士に任せていたことが判明した。
当 事故は16日午前8時58分遭難信号を発信、韓国南部の海上を航行中だった旅客船「セウォル」号(6825トン)は大きく傾き、発信から2時間20分後、 沈没したもので、高校の修学旅行生300人余りを含む乗員乗客合計475人のうち179人が救助されたものの、これまでに高校生など26人の死亡が確認さ れ、270人の安否が分かっていない。(乗員乗客数も2転3転し、結果475名となっている)

韓国の検察と警察からなる合同捜査本部は18日未明、旅客船を運営する船会社を家宅捜索し、関係資料を押収した。そして18日午前、記者会見を行い船長は事故当時、操だ室の外にいたとみられ、船の操だを3等航海士に任せていたことを明らかにした。

<入社4ヶ月目の女性3等航海士が操舵・船長・航海士らいち早く逃げる>
捜査本部は、違法などではないが、島々が点在し、難しい海域に入っているにもかかわらず船長は休憩を取り、船の操舵を入社4ヶ月目の20代の女性3等航海士に任せていた。
また、今回の事故で船長は、多くの乗客にその場にとどまるよう指示する一方で、乗客より先に乗員と共に脱出したと指摘されていることなどから、船長の行動を中心に当時の状況・事故原因を調べている。なお、本来の船長は休暇で、2等航海士が臨時で船長として乗り込んでいた。

 (船長らは8時58分に遭難信号を発し、乗客にはその場にとどまるよう船内放送で指示する一方、9時30分頃には、救命ボートに乗り移っていた。乗客は、乗組員の放送係が何回も同じ指示をし続けたため、甲板には行かず、25名用の救命ボート40個は、ほとんど使用されずそのまま残されたままとなっていた。「甲板へ移動し、海に飛び込むよう」指示した放送は10時10分頃であり、放送直後すべての電源が切れたとされる)

<クレーン作業等始まる>潜水夫やっと船内に・・・
現場は、潮流が速く、海水も濁り、昨日は天候も悪化、最悪の状況であった。18日午前、船体の中に空気を送り込む作業が始まり、潜水夫が事故後やっと船内に入り、生存者がいないかどうか、捜索活動を行っている。
さらに18日未明、クレーン船3隻が到着し、海洋警察などは船体の引き揚げに向けた準備に入ったが、引き揚げによって船体が揺れ、船内に残っている空気がなくなってしまった場合、取り残されているかもしれない生存者を危険にさらすことになるため、慎重に検討している。
 
<なぜ右に舵を切ったか>
今回沈没した旅客船には、航行中の船の位置や速度などの情報を電波で発信して周囲に伝えるAIS=船舶自動識別装置が搭載されていた。
そのデータによると、旅客船は、目的地の済州島に向けて南東の方角へ進んでいたところ、船は右に大きく舵を切り、南の方角に急旋回した直後、今度は北に向けて、ジグザグに進んだことが判明している。
現段階で考えられるのは、
右に舵を切らざるをえない何らかの事情があったか
右に切った舵が機械のトラブルで思った以上に切れすぎてしまったか
・・・だが、右に舵を切った理由は、船長や航海士が言わない以上分からない。
(通常の航路を逸脱し、暗礁だらけの水道に入り込み、進路を変えようとした可能性が高い)
そして、急旋回後、北に向けてジグザグに進んだのは、いったん大きく船が傾くと積み荷などが偏り船のバランスが崩れ、まっすぐ航行することが難しくなる可能性があるとされる。

<暗礁に乗り上げた可能性>
  沈没事故について珍島の漁民らは「いつも島の外側を迂回していた大きな旅客船が、なぜ「孟骨水道」という暗礁だらけのところを通ったのか分からない」と証言している。

こうした事態に韓国では、乗船客の名を利用して「生きている」などのメールを関係者に送りつけが多発、また、報道機関は、船が日本製だ日本製だとしきりに掲載している。サンフランシスコ空港でオーバーランして大破したアシアナ航空機の時のように。
(当船は当初林兼造船が建造し、フェリーとして日本の鹿児島-沖縄航路で使用された後、韓国の会社に売却され、韓国の会社は、内部を改造して客船(フェリー兼客船)として利用していた)

[ 2014年4月18日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサード リンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   


PICK UP

↑トップへ

サイト内検索