13年連続金賞の清酒「國重」の綾菊酒造/経営権を大阪の飯田グループに譲渡
全国新酒鑑評会で13年連続金賞を受賞した日本酒メーカーの綾菊酒造(株)(香川県綾歌郡綾川町山田下3393-1)が、大正12年創業で酒類や食品の製造販売などを手掛ける飯田グループ(大阪府八尾市安中町1-1-29)に全株式を売却し、事業譲渡する方針を固めた。
近年、日本酒の需要低迷などで売り上げが減少、新体制の下で経営の立て直しを目指す。綾菊ブランドは継承される見通し。
綾菊酒造は、県内の五つの蔵元が合併し、1945年に設立された。清酒「綾菊」の醸造元で、「國重」は、全国新酒鑑評会で13年連続金賞を受賞するなど醸造技術の高さには定評がある。(國重は社内でただ一人の杜氏による記録であり、杜氏一人につき一樽しか出品できないため、他に類を見ない記録となっている)
しかし、消費者の日本酒離れで、酒造をメーンとした経営は厳しく、売上高はピークだった昭和56年の約12億円から約4分の1にまで低下。売上高の減少で新たな投資もままならない状態となっていた。 また、後継者がいないことなどもあって事業譲渡先を探す中、酒類関連で幅広い事業を展開する飯田グループの傘下となることで経営を再建し、綾菊ブランドを維持、発展できると判断した。綾菊酒造は週明けにも全株式を飯田グループに売却する予定。
綾菊酒造の寺嶋吉太郎社長ら現経営陣は退き、社長を含めた新たな経営陣を飯田グループから迎える。
飯田グループは、綾菊酒造の社名を継承。「綾菊」や「国重」などの商品の製造販売もそのまま続ける方針。約15人の従業員の雇用も引き継ぐという。
飯田グループ
|
|
正式社名
|
株式会社 飯 田 ほか関連会社
|
本 社
|
〒581-0085 大阪府八尾市安中町1-1-29
|
創 業
|
1923年(大正12年) 6月
|
資 本 金
|
5,900万円 <(株)飯田>
|
正社員
|
576名(男性451名・女性125名)
|
2012年5月現在/グループ合計
|
|
売 上 高
|
755億6,806万円(2013年2月期/グループ連結決算)
|
事業内容
|
酒類食品総合卸売 ・ 清酒「長龍」製造販売
|
醸造用原料の販売、酒粕・奈良漬の製造販売 他
|
|
事 業 所
|
【支店】 大阪、奈良、京都、兵庫
|
【工場】 大阪、奈良、岡山、鳥取、徳島、佐賀
|
|
【チェーン店】 奈良・京都・滋賀・兵庫
|
|
・関西を中心に酒類や食品の製造販売のほか、飲食店経営などを手掛けている。近年は地方の酒類関連企業の買収も積極的に進め、
|
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
コメント