「ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）」は、鴻海を主力とする台湾企業が組立等最終工程を担当している。組み込まれる部品については世界各国の企業から調達されているが、当然、そうした企業は、膨大な量の部品を製造することになり、ｉＰｈｏｎｅ６の性能やいつ頃販売開始されるのかわかる。しかし、守秘義務契約で口外はご法度となっている。発売時期は、ライバル企業との関係から、営業戦略上最重要な部分でもある。
（販売時期は、営業上の駆け引きであるため、意識的に販売月の情報をリークさせて、発表させている節もある。ライバルのサムスン・ギャラクシーＳ５は４月から販売開始されＳ４より販売好調と上席役員が取材で話している。Ｓ４は発売１ヶ月で１千万台販売している。機能的にはＳ４もＳ５もほとんど変わらない。指紋センサー+防塵・防水などＳ４に付加されている。行き着くところまでいったようだ。）
　
＜世界の工場中国を動かしているのは台湾系企業＞
台湾の鴻海科技集團の子会社フォックスコン（富士康）の生産工場は、中国広東省深セン市の巨大工場ほか９都市に１３工場を抱えアップル製品に対応している。最近ではベトナムやインドにも工場進出している。総従業員数は約９０万人にも及び、そのほとんどが中国に在籍している。アップル製品を主力に他社電子製品会社の製品も製造している。
中国の輸出入額が大きいのは、こうした部品が中国へ輸入され、完成後は、そのほとんどが、中国から北米や欧州・日本などへ送られ輸出となっている。
そのため、中国では膨大な輸出入額となっているが、中国に落ちるのは、税金と従業員の給与や電気代等工場稼動コストなどだけである。
鴻海科技集團は世界一の電子製品工場であるが、スポーツシューズにしても世界一のシューズメーカーの裕元工業（台湾系）が、深セン市の巨大工場で、ナイキ・アディダス・アシックス等の有名メーカー品を製造している。