アイコン 大成建設/3月決算 増収大増益 建築事業は営業利益赤字  受注状況付

同社は当期について、日本経済は、金融・財政政策の一定の効果により生産・消費の改善に加え設備投資にも回復の兆しがうかがえるなど、回復基調を辿った。
国内建設市場は、非製造業の需要回復に消費税率引上げに伴う駆け込み需要も加わり、堅調に推移した。

1、土木事業:売上高は当社及び連結子会社ともに増加したことから、前期比17.6%増の4,481億円。また、営業利益は、売上高の増加及び売上総利益率の改善により、同236.4%増の325億円となった。

2、建築事業:売上高は概ね前期並みの9,560億円となったものの、営業損益は売上総利益率の悪化により、▲89億円の損失(前期は192億円の利益)となった。

3、開発事業:不動産販売市場は、分譲マンション市場において、建設費の上昇傾向が続くなか、低金利や景況感の改善等により契約率が高水準で推移し、堅調な事業環境となった。また、不動産賃貸市場は、オフィスビルの空室率が改善し、一部ビルの賃料は上昇傾向を示すなど、回復の兆しが見られた。当社グループは、大型案件の売却に伴う配当が実施されたこと等により、売上高は前期比35.5%増の1,884億円となり、営業利益は同391.4%増の279億円となった。

4、その他:売上高は概ね前期並みの119億円、営業利益は前期比21.6%増の5億円となった。
・分譲マンション等の不動産部門が堅調に推移し、増収を図っているが、主業の建築事業は、外注労務費含む労務費コストや資材が高騰して赤字に転落している。その分、太平洋セメントなどの資材メーカーが儲かっている。
2020東京五輪以降、何で飯を食っていくか・・・、2050年には9700万人まで人口が減る市場の日本。モノはあってもカネ(公共投資)、ヒトはなくなっていく。
同社の超長期計画を見てみたいものだ。 

2014年3月期の受注状況(前年同期比較) 単体
受注高
H25年3月期
H26年3月期
 
 
 
受注/百万円
受注/百万円
増減率
土木
官庁工事
181,679
195,531
7.6%
民間工事
73,770
114,543
55.3%
合計
255,449
310,074
21.4%
建築
官庁工事
71,995
121,328
68.5%
民間工事
670,958
723,069
7.8%
合計
742,953
844,397
13.7%
官/民
官庁工事計
253,674
316,859
24.9%
民間工事計
744,728
837,612
12.5%
国内受注計
998,402
1,154,471
15.6%
海外土木
8,459
50,155
492.9%
海外建築
31,012
17,190
-44.6%
海外受注計
39,471
67,345
70.6%
開発事業
25,038
69,022
175.7%
その他
9,302
9,264
-0.4%
受注総合計
1,072,213
1,300,102
21.3%
2013年期と2014年期の受注繰越高(受注残高)    単体
 
 
前受注残
今受注残
増減率
受注残高
土木
350,027
393,756
12.5%
建築
1,052,771
1,131,111
7.4%
海外
139,121
120,709
-13.2%
工事受注残
1,541,919
1,645,576
6.7%
開発事業
12,181
12,453
2.2%
その他
0
0
 
受注残高合計
1,554,100
1,658,029
6.7%
 
 
連結/百万円
売上高 
営業利益
経常利益
当期利益
11年3月期
1,218,118
36,294
24,043
10,883
12年3月期
1,323,503
36,485
30,242
1,181
13年3月期
1,416,495
35,606
35,063
20,050
14年3月期
1,533,473
53,773
56,756
32,089
14年/13年比
108.3%
151.0%
161.9%
160.0%
15年3月期予想
1,550,000
47,000
38,000
23,000
15期予想/14期比
101.1%
87.4%
67.0%
71.7%
 
[ 2014年5月15日 ]
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