アイコン 世界最大EMSメーカー鴻海精密工業/「東芝」「船井電機」「三菱電機」らを米で提訴

シャープに騙されたと言った台湾の世界最大の電子製品EMSメーカーの「鴻海精密工業」は、液晶ディスプレー関連の複数の特許が侵害されたとして、「東芝」と「船井電機」、それに「三菱電機」などを、アメリカの連邦地方裁判所に提訴したと発表した。
鴻海精密工業(フォックスコングループ)は、グループ企業が持つ液晶ディスプレー関連の複数の特許が侵害されたとして、今月24日、東芝と船井電機、それに三菱電機などをアメリカのデラウェア州の連邦地方裁判所に提訴したという。
ホンハイは、提訴の詳細を明らかにしていない。
今回、侵害されたと訴えている特許について、鴻海は、テレビやタブレット端末、それに携帯電話などに幅広く使われていると主張し、鴻海グループ(=フォックスコングループ)が全世界で手がけるディスプレー関連の特許戦略の一部だと説明している。

逆に言えば、日本企業の特許技術を無料で多用している問題に対する相手方からの先制攻撃ではないのだろうか。日本企業も最近、特許権侵害で、外国企業を提訴する動きを見せており、外国企業にとって脅威にあることは間違いない。
東芝は6月5日、同社が保有するNAND型フラッシュメモリー関連の特許を侵害しているとして、Powerchip Technologyなど台湾企業4社に対して、台湾知的財産裁判所に特許侵害訴訟を提起している。

こうした特許権の欧米での裁判では、双方が特許権侵害で提訴し、双方が結果和議して、互いに特許権を使用できるようにしている。そうした対抗措置をとった可能性もある。
中国では、中国企業がアップルやサムスンなどの特許を使い放題。提訴すれば、勝利することは間違いないが、その後は中国当局からいろいろな制約が課せられ、中国では商売できなくなる。そのことから、提訴に踏み切れないでいる。

中国製スマホが中・高級機種分野で中国外において一定の世界シェアを持つようになれば、アップルは市場を奪われることから、提訴に踏み切るものと見られる。しかし、サムスンは、中国では最大の販売シェアを有し、多くの中低価格帯機種も販売しており、提訴には将来にわたってできないだろう。中国における販売価格帯のすさまじい下落が、現在サムスンの業績を揺さぶっているのであるが・・・。
鴻海精密工業は、中国に工場を持ち100万人以上を雇用、アップル製品のほとんどを製造している。

[ 2014年6月26日 ]
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