アイコン サムスン子会社サムスン電機 第2四半期(単期)決算発表 スマホ内製化が裏目に

サムスン電子の「スマートフォン発の実績不振」が、部品を生産する系列会社まで窮地に追い込んでいる。
  サム寸電子の子会社のサムスン電機は29日、今年4~6月期の実績について、売上高1兆8607億ウォン(約1860億円)、営業利益212億ウォンと公示した。
営業利益の場合、前期比では40.5%増えたが、前年同期比では▲90.5%も減少した。
これは500億ウォン前後と見込んでいた市場予想を大きく下回る実績。

LG電子のスマートフォンG3に1300万画素カメラを供給する子会社のLGイノテック(899億ウォン)より営業利益が700億ウォンほど少ない。売上高も前期比では7.6%増えたが、前年同期比では▲22%減った。

サムスン電機は、スマートフォン「ギャラクシーS5」に1600万画素カメラを設定するなど、サムスン電子の製品に入る部品を生産する企業。
サムスン電機の関係者は「最近スマートフォン産業の収益性が悪化したうえ、中低価格の携帯電話の在庫が増えたのが、勢いが弱まった主な原因」と説明。
 
実績の悪化は、サムスン電機だけでなくサムスングループ電子系列会社全体に広がっている。
ギャラクシーシリーズなどのスマートフォンに携帯用バッテリーを供給するサムスンSDIも4-6月期の営業利益(7億ウォン)が前年同期比▲91%減少した。
サムスンディスプレーは1-3月期、▲約800億ウォンの営業赤字。
サムスン電子のスマートフォン販売が振るわず、ディスプレーパネルの供給が減ったことによる。
スマートフォン産業の成長が弱まる時、電子系列会社の不振が長く続くというのが、これら系列会社。

LGイノテックとLGディスプレーは、LG製品以外にもアップルやスカイワークスなど中国企業にもカメラモジュール・ディスプレーなどを供給するが、サムスン系列会社はサムスン電子のほかに需要先が事実上ない。

サムスン未来戦略室の関係者は、最終的な監査結果に基づき、人材再配置、事業部の縮小など後続措置が伴うこともあると伝えたという。
以上、中央日報参照

ロイターが報じた5月のスマホ販売状況は、昨年9月販売開始されたiPhone5S・5Cが700万台、サムスンのギャラクシー5は4月販売で500万台と、サムスンはまったく精細が無い。利益が取れる高級機種の不振は、即利益減に結びつく。
9月にもiPhone6が販売される予定だが、サムスンに対抗する手はあるのだろうか。
iPhoneの拡販は販売チャンネルで提携した中国が牽引、その中国で先日、iPhoneにはバックドアが付いており、政府や軍・公共機関は使用しないようにという記事が人民日報系の環球日報に掲載された。中国政府のこうした愛の手によりサムスンが巻き返しできるか注目されるが、中国国内メーカーのレノボや小米が高級機種並みの性能スマホを中低クラスの価格で販売しており、ブランド力ではサムスンギャラクシーは、アップルiPhoneにも劣りなかなか難しいだろう。(中国人はブランドを重んじる)

サムスンのスマホは、グループ内での内製化率が高く、販売不振に陥るとディスプレー・各種半導体・カメラモジュール等を担当する系列企業の業績に即影響を受け、連結での利益減少に拍車がかかることになる。これまでの日本の電気製品企業がそうであったように。
 

[ 2014年7月30日 ]
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