アイコン 米概算金の設定 過去最低価格/JA全農あおもり提示 各国の食料自給率表

今年収穫する米を農協を通じて出荷する青森県内の農家に、一時金として前払いされる「概算金」の金額が決まり、主力品種の「つがるロマン」や「まっしぐら」はこれまでで最も低くなった。
「JA全農あおもり」は毎年、米の流通価格を予想して「概算金」を決めていて、16日、今年の金額を明らかにした。

それによると、1等米60キロあたりで、
「つがるロマン」が7600円、
「まっしぐら」が7300円
で、いずれも昨年を3200円も下回り、これまでで最も低い金額となった。
これについて「JA全農あおもり」は、
消費の低迷や豊作で今年産の米が余る見通しとなっていること
昨年産の米が全国で20万トン繰り越され業務用にまわされること、
業務用が主体の青森県産のコメの販売環境は厳しさを増すと見られること
が影響しているという。
 
政府の思惑通り、TPP締結前に、もう誰も米を作らなくなるだろう。TPP賛成と粋がっていたどっかの大規模米生産者も大打撃だろう。輸出ができても日本価格が下落すれば、輸出価格も下げざるを得ない。
製造業の多くはすでに海外へ工場を移転させてしまい、円安にもかかわらず輸出量が増加しない現実を踏まえ、政府は、食料自給率をどうするのか、真剣に考えることなど一切ない。
 
先進国で唯一過半割れの30%台の食料自給率を今後どうするのか、明らかにせず、米の問題は根本的には解決しない。
力でなし崩し的に農家を疲弊させても、耕作放棄地が全国に拡がるだけだ。土地が肥えている田畑が広い平地ならば、農業での借用者もいようが、日本の低地の田畑は粘土質が多く、差別化できるおいしい米を作ることは難しい。
財界=輸出企業の御用聞きのような政策、だが、円安誘導効果はすでに賞味期限切れとなっている。
 
世界主要国の食料自給率推移 /カロリーベース、農水省版 
 
1965
1980
1990
2000
2010
2011
2012
2013
アメリカ
117
151
129
125
135
127
カ ナ ダ
152
156
187
161
225
258
ド イ ツ
66
76
93
96
93
92
スペイン
96
102
96
96
92
96
フランス
109
131
142
132
130
129
イタリア
88
80
72
73
62
61
オランダ
69
72
78
70
68
66
スウェーデン
90
94
113
89
72
71
イギリス
45
65
75
74
69
72
ス イ ス
59
53
57
オーストラリア
199
212
233
280
182
205
韓  国
70
63
51
49
41
41
日  本
73
53
48
40
39
39
39
39
・100を超えている国は、農産物の輸出国過多国となる。
 
[ 2014年9月17日 ]
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