アイコン パナソニック/三洋電機の米TV事業を船井に売却へ

パナソニックは、子会社の三洋電機が北米で展開するテレビ事業を船井電機に譲渡することを明らかにした。10月14日付で基本合意しており、ブランド使用料などの詳細を詰めて、来年3月末に譲渡する予定。
三洋の北米テレビ事業は2013年度で120万台の販売規模で、今期は100万台規模まで縮小する見込み。
「SANYO」のブランドで、中国の家電大手TCL集団のメキシコ工場から調達、ウォルマート・ストアーズ専用に販売している。
パナソニックは、この事業モデルを船井に移管して、ブランド使用料を徴収する。三洋のテレビとしての品質やサービスは、パナソニックが維持する。
米国カリフォルニア州サンディエゴの三洋の拠点の従業員の処遇は来年3月末までに詳細を詰める。
船井は北米で「フィリップス」や「エマーソン」のブランドの液晶テレビをウォルマート経由で販売。これに三洋ブランドを追加して北米事業の拡大をねらう。

パナソニックのテレビ事業は、今期も赤字の見通し。2013年度は、液晶パネル事業との合算で465億円の赤字を計上。北米テレビ事業は、ウォルマートを経由した三洋ブランドの2本立てで展開していたが、今後は、パナソニックブランドに絞り込んで立て直しを図る。
以上、

船井は音響機器事業をフィリップスから購入する契約を締結していたが、契約違反を盾にフィリップスは当事業を米企業に売却してしまった。怒った船井はフィリップス相手に10月2日、3億1230万ユーロ (約430億円)の損害賠償請求訴訟を国際仲裁裁判所へ提訴、フィリップスとギクシャクしている。
三洋ブランドを保有することは将来的にプラスとなる。

[ 2014年10月27日 ]
スポンサード リンク

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   


PICK UP

↑トップへ

サイト内検索