アイコン 富士フイルム/アビガン錠(ファビピラビル) 1月にもエボラ薬として国際承認へ 医薬品ランキング

富士フイルムホールディングスは11日、子会社の富山化学工業が開発した「アビガン錠」(ファビピラビル)について、年末から年明けにもエボラ出血熱の治療薬として国際的に承認される可能性があるとの見通しを示した。
アビガン錠は、エボラ熱の治療薬として承認を受けるため、フランスとギニアの両政府が共同で、11月中旬から、ギニアの患者60人による臨床試験に入る。

臨床試験の結果は12月末にも出て、その後1ヶ月程度で医薬品の承認を受ける見通し。
同社は、両政府の臨床試験のため、すでに300人分のアビガン錠を日本政府から現地のギニアに送っている。この臨床試験は、世界保健機関(WHO)も関知しているため、国際的な承認薬として世界に出荷する方向で調整しているという。
これまでにアビガン錠は、エボラ熱には未承認薬だが、フランス、スペイン、ノルウェー、ドイツの4ヶ国で4人の患者に投与され、全員の症状の回復が報告されているという。
富山化学工業にアビガン錠は2万人分の在庫があり、30万人分の原料を確保し、生産に入っている。
以上、

水面下でエボラ薬承認レースが始まっている。ファビピラビル(商品名:アビガン)は、鳥インフルエンザ薬として開発され、日本の厚労省が条件付ながら承認している薬剤。その効能は、鳥ウイルスにかかわらず、ほとんどのウイルスに効能を発揮することが知られている。そのため、WHOが注目したもの。
一方、エボラ薬はZMappをはじめ、すでに多くの薬剤が開発されつつあり、ZMappについては、感染したアメリカ人医師2人を帰国させ、アトランタで治療に当たり、血清と当薬を投与し完治している。しかし、植物のタバコを遺伝子操作して作成した薬剤であり在庫はほとんどないのが実状だ。

アメリカ・カナダ・医薬品モンスターのグラクソ(イギリス)もすでに開発し、臨床試験の許可待ちなどとなっている。
そのため、エボラ熱を主導するアメリカの疾病管理予防センター(CDC)および薬剤はFDAや国連WHOは、利益を優先させるため、現地に遅々として薬剤投与を行わず、よ~いドン状態まで臨床をしていないのか現実だ。
(WHOの前科: WHOは、鳥インフルのパンダミック(世界的大流行)を煽り続け、世界各国に大量のタミフルを購入させ在庫させた。しかし、パンダミックにはまったく流行しなかった。そのため日本の自治体などは大量購入し、すでに使用期限も切れ、大損して問題にもなった。WHOは薬剤メーカーの言うことを意図的に信じ、世界に拡散させたと癒着まで指摘されている)
世界にはモンスターの医薬品メーカーが多くあるが、彼らはエボラウイルスは治療薬がないにもかかわらず、アフリカの風土病として、利益にもまったくならず、医薬品開発などしてこなかった。しかし、恐れられていたウイルスの拡散が現実化し、グラクソを除き、世界中から利益を稼ぎ出しているにもかかわらず、守銭奴ハゲタカ医薬品メーカーに成り下がっている実態が浮き彫りになっている。

国連も、100億ドル以上売り上げるモンスターの医薬品メーカーについては、社会的な責任からしても売上高の1%を拠出させることが必要だろう。その資金により、エボラのような治療薬のないウイルスなどに対して研究機関への支援を行うとともに、低貧国への病院建設などを行う原資にすべきだろう。
今の世界のモンスター医薬品会社は、開発もすでにろくもせず、新医薬品を開発した会社をM&Aで買収するなど、暴利を貪り続けるハゲタカ経営にいたっている。世界市民に対する社会的な責任など皆無だ。
アメリカが最大の感染国リベリアへ人道的に3千人の軍隊を派遣し、病院建設などに当たっているが、実際は、アメリカはリベリアの宗主国関係にある。ギニアはフランスの植民地(昔)であり現在も宗主国関係にあるため、フランスが担当している。うわべの報道に踊らされないように、国益が常に絡んでいることも念頭においておくべきだ。
WHOの発表では、11月2日段階で感染者は1万3千人を突破、うち4,818人が死亡している。

世界の医薬品メーカー全売上高ランキング
 
 
国籍 
2013年  /百万ドル
2012年
医薬品
 
メーカー
本部
医薬品
全売上高
医薬品
伸び率
1
ファイザー
47,878
51,584
51,214
-6.5%
2
ノバルティス
スイス
47,467
57,920
46,732
1.6%
3
ロシュ
スイス
42,681
52,534
40,514
5.3%
4
サノフィ
フランス
38,492
45,360
39,328
-2.1%
5
メルク
37,437
40,601
40,601
-7.8%
6
グラクソ・スミスクライン
35,787
43,579
34,934
2.4%
7
ジョンソン&ジョンソン
28,125
71,312
25351
10.9%
8
アストラゼネカ
25,711
25,711
27,925
-7.9%
9
イーライ・リリー
20,962
23,113
20,567
1.9%
10
アッヴィ
18,790
18,790
18,380
2.2%
・Cegedim Strategic Data
 
 
[ 2014年11月12日 ]
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