アイコン 中国は世界の武器商人 武器輸出世界第4位 年成長率14%

98式対戦車ロケットランチャー、超音速無人標的機、天竜12地対空ミサイルなどは、今年の珠海エアショーで展示された中国の大量の武器の一部。
中国が軍需産業の発展により自国軍を強化し、輸出を促進する中、新旧軍需メーカーを含む多くの中国企業が相次いで出展した。
ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)のデータによると、中国は昨年フランスを抜き、世界4位の武器輸出国になった。
10大国有軍需メーカーが主導的な地位を占めているが、中国政府は小型の民間企業の進出を奨励している。
カリフォルニア大学地球的紛争協調研究所の張太銘所長は、「これは中国政府が軍民一体化の政策を通じ、競争と革新を促す措置だ」と指摘した。
レーダーや海洋通信などの軍民両用製品の事業を展開する西安市の某企業もまた、一人の「新参者」だ。
同社の営業担当者は、「当社の社長は有名な経営者で、当社をPRするため出展した」と述べた。

SIPRIのデータによると、2009−2013年の期間、パキスタン、バングラデシュ、ミャンマーが中国製武器の主な買い手となった。
この期間中、中国の世界武器貿易に占める比率が、2%から6%に上昇した。
国際武器市場の成長率は、14%に達している。
多くの武器の種類のうち、中国の武器製造メーカーはローコストのロシア製武器と競争を展開しており、バリューチェーンにおける地位向上を目指している。

中国のその他の武器製造メーカーと同じく、中国北方公司も規模化経済から利益を得ており、競争力のある輸出価格を提示している。
国際軍事市場アナリストのダニエル・ダーリン氏は、「国内市場で(武器を)大量生産することで、同社はコスト面で割に合う代替案により、世界市場に武器を販売できる。資金繰りが苦しく、独・米・英などのすべての政治的要求を飲めない買い手にとって、同社はまるでウォルマートのような武器スーパーだ」と形容した。
今年の珠海エアショーで、中国企業は一連の契約を締結した。ハルビン飛機工業集団は初めて米国にY-20(計12機)を輸出する。中国商用飛機有限責任公司は招商銀行金融租賃有限公司に大型旅客機C919(計30機)を販売し、コンゴ共和国交通省とリージョナル機ARJ-21-700の購入覚書を締結した。
今年の珠海エアショーの主な魅力は、少なくとも現時点では販売ではなく、デモンストレーションで航空業界の専門家と愛好家に深い印象を残したJ-31ステルス戦闘機だ。しかしその製造メーカーは、同機の開発はまだ完了しておらず、販売を決定することはできないと発表した。
スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は2014年3月、世界の通常兵器取引に関する新たな報告書を発表した。
2009~13年の世界の武器輸出入の5年間(輸入ではアジアとオセアニアが過去5年間の全世界の武器輸入の47%を占め、08年までの5年間と比べ7ポイント増加。
欧州の割合は21%から14%へと引き続き下がった。
最大の武器輸入国は依然インド、全体の14%を占めている。次が中国とパキスタンでいずれも5%、アラブ首長国連邦とサウジアラビアが各々4%だった。

輸出では米国(29%)、ロシア(27%)、ドイツ(7%)が依然上位3位。中国(6%)がフランス(5%)を抜いて4位になったと報告している。
中国はODA予算の半分をアフリカに投資しているという。エネルギーや資源だけではなく何から何まで絡め手、当然アフリカへの武器輸出もODA予算が使用されているものと見られる。

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[ 2014年11月18日 ]
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