中国中央銀行 突如の0.4%金利引き下げ 景気刺激策はまだ不要と
中国人民銀行(中央銀行)は21日、予想外の利下げを発表した。景気減速兆候が強まる中、てこ入れで経済を支援する。
主要政策金利の引き下げは約2年ぶり。借り入れコストを押し下げ、減速する経済を支援する。
1年物貸出金利は0.4%引き下げ5.6%に、1年物預金金利は0.25%引き下げて2.75%とし、22日から実施する。
また、金利の自由化を進めるとして、預金金利の上限を基準金利の1.1倍から1.2倍に引き上げる方針を示した。
ただ、これくらいの引き下げでは、GDPの伸びには大きな影響はないとされ、不動産業界などの信用回復につながるかどうかとなっている。
最近の経済指標によると、10月の銀行貸し出しは落ち込み、マネーサプライの伸びも鈍化、景気減速の深刻化に対する懸念が高まっていた。これを受け市場では、利下げを含めさらなる景気刺激措置を求める声が広がっていた。
中国政府は、今回の金利引き下げにあたり、積極的な景気刺激策は不要としている。
SMBCは20日、11月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値を50.0と発表した。前月の50.4(改定値)から低下し、6ヶ月ぶりの低水準に落ち込んだ。
市場予想の50.3も下回った。同指数は50が景況拡大と縮小の分かれ目となる。
構成項目の生産指数は49.5。6ヶ月ぶりに50を割り込んでいた。
アメリカを除く世界経済の低迷から、中国の経済は内需や消費にも陰りが出ており、自動車の販売台数も前年比プラスながら、低率になってきている。
トラック・建機メーカーのボルボ(世界最大手、スウェーデン、中国企業資本参加)は、中国事業が、資源価格の下落により資源会社の稼働率の低下から、トラック・建機の需要が落ち込み、特損の引当金を計上すると発表している。(不動産開発低迷で鉄鋼需要が大幅に落ち、粗鋼生産量は調整されている)
いずれにしても、中国政府が、現在の国内景気の状況に、何ら手立てする必要があるという認識の下に、今回金利引き下げを引き下げた。今回の措置で火が付いた不動産バブル崩壊(金融や消費に大きな影響をもたらす)を食い止められなかった場合は、積極的に内需刺激策を取るという意思表示でもあり、その第一弾とも取れる。
今回の引き下げは、効果のほどは別にして、景気のためにはプラスになることだけは間違いない。
(参考)、当HPの右コーナーに、中国主要70都市別の価格指数表を掲載している。
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2014年 中国の自動車月別販売台数
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販売台数/万台
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前年同月比
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10月
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198.72
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2.8%
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9月
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198.36
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2.5%
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8月
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171.56
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4.0%
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7月
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161.81
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6.7%
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6月
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184.58
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5.2%
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5月
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191.12
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8.5%
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4月
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200.42
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8.8%
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3月
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216.91
|
6.6%
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2月
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159.64
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17.8%
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1月
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215.64
|
6.0%
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累計
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1,898.76
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6.6%
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