アイコン 億ション販売大幅増 都心6区の分譲マンション供給動向/不動産経済研究所

都心6区(千代田・中央・港・新宿・文京・渋谷区)の分譲マンション

1、m2当たり単価は安定的、2014年は2008年の8割水準
 不動産経済研究所は、都心6区(千代田・中央・港・新宿・文京・渋谷区)における分譲マンションの供給動向を調査した。
それによると、リーマンショックが起きた2008年は、対23区シェアは11.2%、対首都圏シェアは4.2%と落ち込んだが、その後は年々供給に占める割合を上げ、2013年は対23区シェア32.3%、対首都圏シェアは16.2%、2014年1~10月には同じく32.5%、14.9%と拡大した。

一方、発売価格は、都心6区のm2当たり単価が2008年に139.5万円とこの10年間の中でピークを付けた後、100万円台から110万円台前半で安定的に推移している。
2014年1~10月のm2単価は110.2万円と、2008年の139.5万円の約8割の水準。今後の経済情勢や需要の動きによっては、都心部マンション価格はなお上振れの余地があることを示唆している。

2、選別立地での億ションが活発
 2005年の都心6区の供給シェアは、対23区21.9%、対首都圏10.2%だったが、2008年に向けて段階的に低下し、m2単価は逆に上昇した。
これはファンドバブルと呼ばれる中で都心部地価の高騰し、マンションの事業化が難しくなるとともに価格が上昇する局面が生まれたものと推測できる。
2008年以降は都心6区のシェアが拡大する半面、目立った価格の上昇は見られない。
マンション素地は必ずしも急上昇していないことを伺わせる傾向となっている。
ただ、億ションの供給戸数は、2013年に1258戸と、対前年比2.35倍に急拡大しており、株高・オリンピック効果などにより、限定された好立地における超高額物件が人気を呼んだことを示している。

2014年も1~10月という10ヶ月間にもかかわらず、2010~2012年暦年の億ション供給戸数を上回り、選別立地での超高額物件の供給が引き続き進展していることが伺える。

3、臨海部控える中央・港区の供給量多い
 区別でみると、東京臨海部を控えている中央・港区の供給が他区を大きく上回っている。2013年は千代田区の供給が1129戸と1000戸を超えた。同区における2013年の億ションの供給戸数は341戸と6区全体に占める割合が27.1%だった。選別立地での超高額物件の供給が活発だったことを裏付けている。

 

[ 2014年12月 9日 ]
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