アイコン ピースの又吉直樹作「火花」掲載の文學界異例の売り上げ

0109_01.jpg80年以上の歴史を持つ文芸雑誌「文學界」が、読書家として知られるお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹の小説の掲載で異例の売り上げを記録し、創刊以来初めて増刷されることになった。

増刷されるのは、文藝春秋が発行する月刊の文芸誌「文學界」の2月号。
お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんの小説「火花」を掲載したことが話題となり、発売初日の7日、すでに一部の書店では在庫の70%以上が売れたところもあったという。

このため文藝春秋は、発行した1万部に加えて7000部増刷することを決めた。
「文學界」の増刷は、昭和8年の創刊以来初めて。

「文學界」は、三島由紀夫や安部公房、大江健三郎らの作家が活躍し、純文学への関心が高かった昭和30年代には2万部以上を売り上げていたが、現在では1万部にとどまっている。
文學界編集長は、購入者は10代、20代の若い世代が大きな割合を占めているといい、若い世代が純文学に触れるきっかけになればと述べている。

 

[ 2015年1月 9日 ]
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