幼いころから敬愛する政治家である父や兄にならい、みずからも小学生にして政治家を目指すと決め歩んできた翁長雄志現沖縄県知事。自民党沖縄県連幹事長 を務め、沖縄保守を代表して輝き続けてきたいわば保守政治家のサラブレッド。しかし、彼は、いまや「保革を超えたオール沖縄の実現」などとまやかしのス ローガンを打ち立て県民目線を本土ｖｓ．沖縄という単純な対立構図で戦う政治家に変身した。この背景には、これまで一貫して翁長という政治屋が、時代の変 化にアンテナを張り巡らせ、自らをステップアップさせるテーマは何かということにのみ照準を合わせてきたことがある。彼がもっとも重視するのは、決して政 治的な主義主張や信念ではない。その時々の衆目を集め、選挙民の賛同が得られやすいテーマを追い求め続けてきたからこそ、「オール沖縄」に帰結したに過ぎ ない。弱体化した左派勢力の協力が得られ、かつ既存の保守票と合わせて安定多数が絶対取れる戦法は何かと考えた結果の今なのである。そこには政治家として の矜持はみじんもない。

　話が脱線したが、既に「知識人＝左翼」という誤った観念にとらわれている沖縄マスコミは、こうした翁長の主張を支持した。というより、緻密に双方妥協点 を探りながら今のプロパガンダのアクションが進行しているに過ぎない。なぜなら政府と戦う姿勢、しかも県政保守をけん引し、これまでずーっと政府与党に与 してきた保守系大物政治家が、「米普天間基地の辺野古移設反対」で大同団結し、左翼の代弁者となって沖縄を主張しようというのだから。沖縄マスコミにとっ て、これほど面白い政治ショーはないし、県内オピニオンリーダーには十分な訴求力を持ち、世論形成に大いに影響力を有する琉球新報＆沖縄タイムスを中心 に、既存メディアの存在意義を発揮できるチャンスなのだから。活字離れが著しい現代にあって、自らを再定義しオピニオンリーダーとして、これからも沖縄を 牛耳り続けたいとの強い意志が沖縄の新聞からは読み取れる。しかし、このままでは県民に（少なくとも現状の言論統制を好ましく思わない意見の良識人から） 反発を受け、ますます部数を落とし続けるであろう。現実は、ネットに席巻され、いずれごく少ない部数とネットでしか存在しえない沖縄�,u榱D妊�D△虜 埜紊里△�④箸發い┐襦�:�w)w)　今や普天間の早急な危険性の除去を叫ぶ声は、翁長一派とメディアの暴論に押し切られ、沖縄県内では殆ど伝わってこ ない。沖縄には、メディアによる情報統制が存在する。かくして翁長雄志沖縄県知事の沖縄掌握の基礎が準備された。

　翁長知事と沖縄マスコミ、そして日本本土では活動の場を失った極左勢力とのこうした合従連衡が奏功して、沖縄の言論封鎖体制は益々勢いを増している。 お～っと、大事な御仁が漏れていた。忘れてはならない今回の翁長県知事誕生の最大の功労者、それは何を隠そう、翁長の長年の子飼い、盟友で汚れ役＝副知事 安慶田光男に加え、呉屋守将会長を筆頭とする金秀グループ、そして前かりゆしグループ会長平良朝敬の存在だ。このところ紙面をにぎわす沖縄県外郭団体を中 心とする代表人事。それは紛れもない、既定路線から大きく外れた論功行賞人事だ。しかし、翁長県政を支持する立場の県内マスコミは、これについての正確な 報道をするどころか、県側の立場を容認するような論調でしか報じない。これこそ、翁長県政と県内マスコミの癒着のたまものである。

　本来、行政能力、知識と経験などが評価に値する政治任用ならまだしも、業界の利害関係者や能力が未知数の人材登用、政治的に偏った人材（＝選挙での功労 者）を中心とする露骨な人事に、やっと批判の声が上がり始めた。まずは永年の夢である沖縄観光コンベンションビューロー（ＯＣＶＢ）会長に過去何度も成り 損ね、このほど前代未聞の会長就任反対劇が展開された結果、昔年の思いを果たした平良朝敬について触れてみたい。但し次回まで請うご期待。

編集部・・・ヤリスギ沖縄さん、上記の「沖縄�,u榱D妊�D△虜埜紊里△�④箸發い┐襦�:�w)w)」の個所が文字化けしてます。この個所だけ再送お願いします。