ワタミの経営危機 介護事業を損保ジャパン日本興亜Hに売却へ
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オーナーの渡邉美樹氏は、国会議員の仕事をする状態ではないはずであり、議員辞職してオーナーとして陣頭指揮を執るのが当然であろうが、そうできないところに同社の弱さがある。
おごれるもの久しからずで、ブラック批判されてから、業績も急落している。
経営危機に際しては、多くの上場企業でオーナーが社長に復帰し、持ち前のカリスマ性と現場主義を発揮して再建にあたり、再建させてきた歴史があるのだが・・・。
主力の居酒屋事業で不振が続くワタミは、経営改善の一環として、100を超える有料老人ホームなどを展開する介護事業を売却する方向で、損害保険大手の「損保ジャパン日本興亜ホールディングス」を軸に交渉を進めていることが明らかになったと報道されている。
ワタミの介護事業は、介護付きの有料老人ホームのほか、デイサービスや訪問看護なども幅広く手がけ、介護事業における2015年3月期の売上高は354億04百万円(前期比1.0%増)、事業部門営業利益は23億99百万円(前期比▲34.0%減)と大手。
ワタミは、主力の居酒屋事業で売り上げの減少に歯止めがかからず、今年3月期のグループ全体の決算は、株式の上場以来初めて、本業の儲けを示す営業利益が▲20億円の赤字となった。
こうした業績の悪化にワタミは、首都圏を中心に100を超える有料老人ホームなどを展開する介護事業を売却する方向で、買収に関心を示している複数の企業のうち、損保ジャパン日本興亜ホールディングスを軸に交渉を進めているという。ワタミの介護事業は、介護付きの有料老人ホームのほか、デイサービスや訪問看護なども幅広く手がけ、介護事業における2015年3月期の売上高は354億04百万円(前期比1.0%増)、事業部門営業利益は23億99百万円(前期比▲34.0%減)と大手。
ワタミは、居酒屋事業で昨年度100店舗を閉鎖したのにつづいて、今年度も85店舗を閉鎖する計画を打ち出していて、黒字を確保している介護事業を売却した資金をもとに居酒屋事業を梃入れし経営の再建を急ぐねらいがあるものとみられている。
<第一四半期の状況>
/百万円
|
売上高
|
前期比
|
営業利益
|
前期比
|
国内外食
|
11303
|
-31.2
|
-503
|
前期-915
|
宅食
|
9,205
|
-9.5
|
343
|
-50.7%
|
介護
|
9,127
|
3.5
|
-134
|
前期721
|
海外外食
|
4,114
|
15.8
|
-211
|
前期3
|
環境
|
609
|
170.0
|
142
|
1287.3%
|
農業
|
156
|
-46.3
|
-58
|
前期-45
|
<業績推移>
連結/百万円
|
売上高
|
営業利益
|
税前利益
|
株主利益
|
15年3月期Q1
|
39,456
|
-115
|
-435
|
-992
|
16年3月期Q1
|
34,516
|
-954
|
-1,245
|
-1,542
|
15年Q1/14年Q比
|
-12.5%
|
|
|
|
16年3月期予想
|
148,800
|
1,300
|
500
|
1,000
|
15期予想/14期比
|
-6.7%
|
|
|
|
15年3月期
|
155,310
|
-2,072
|
-3,406
|
-12,857
|
ワタミの業績推移
|
|||
連結/百万円
|
13/3期
|
14/3期
|
15/3期
|
売上高
|
157,765
|
163,155
|
155,310
|
営業利益
|
9,259
|
2,946
|
-2,072
|
経常利益
|
8,021
|
2,133
|
-3,406
|
当期利益
|
3,540
|
-4,912
|
-12,857
|
総資産
|
124,680
|
127,910
|
130,904
|
自己資本
|
31,689
|
22,390
|
9,605
|
資本金
|
4,410
|
4,410
|
4,410
|
有利子負債
|
9,617
|
19,404
|
30,722
|
自己資本率
|
25.4%
|
17.5%
|
7.3%
|
[ 2015年9月10日 ]
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