アイコン シェールガスで食い物にされた?伊藤忠 1千億円以上を1ドルで売却

伊藤忠商事はシェールガス開発事業から撤退する。25%出資していた米石油・ガス開発会社サムソン・リソーシーズの全株式を同社に1ドルで売却した。
伊藤忠は2015年3月期までに同事業で累計約1千億円の減損損失を計上している。原油価格の下落でサムソンの業績が悪化し今後も当面、安定収益を得るのは困難と判断した。大手商社でシェールガス事業から撤退するのは初めて。

<買収時の記事>2011年11月23日ロイター
米コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)、伊藤忠商事、ナチュラル・ガス・パートナーズ(NGP)、クレストビュー・パートナーズで構成する投資家グループは23日、米エネルギーグループのサムソン・インベストメント(オクラホマ州)を72億ドル(当時約5,540億円/現在価8,800億円)で買収することで合意したと正式発表した。

 伊藤忠は、資源エネルギー分野のビジネス拡充の戦略の一環として今回の買収に参画し、日本へのエネルギー供給能力の向上を狙う。
伊藤忠、KKRらの投資家グループはサムソンの株主であるSchusterman家からすべての株式を買い取る。
 但し、メキシコ湾沿岸の陸上の資産とメキシコ湾沖の深海資産は買収の対象外とし、Schusterman家が保有し続ける。

サムソンにはKKRが60%、伊藤忠が25%出資し、残りをNPGなどのファンドが出資する。
  サムソンは1971年創業のエネルギー会社で、従業員1200人、米国内で4000の油田を運営し、約1万の油田に権益を持つ。合意にもとづき、投資家グループはサムソンの本社を、社員や地元経済と深い関係を築いてきたオクラホマ州タルサから変えないことでも合意した。買収完了後は、社名をサムソン・リソーシーズに変更。
以上、

 原油価格がここまで下がれば、開発するより、市場をコントロールした方が儲かる。何せ、シェールガス・オイルの埋蔵量は世界に34億バレル、カナダオイルサンド15億バレル、原油は世界に18億バレル。
シェールガスは開発コストも大幅に減価しており、今後世界中で開発されることになる。オイルサンドもすでに商業開発されている。原油ではイランも輸出解禁となる。
一時的なものを除き、価格が急上昇する要素はサウジアラビアが攻撃を受けない限りない。

 

[ 2015年6月24日 ]
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