アイコン 倒産危機VW  EU検査機関は把握していた 公的賄賂=ロビー活動の成果と

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<EUの検査機関 2年前把握>生かされなかった
日 経新聞が傘下にした英フィナンシャル・タイムズは25日、フォルクスワーゲン(VW)が、排ガス規制を不正にかいくぐっていた問題で、使用された違法なソ フトについて、EUの研究機関が、検査を感知して、排ガス量を操作する「違法ソフト=Defeat Device」の存在を、2013年の時点で把握し、「試験場ではなく、実際に路上を走る形でのテストをするべきだ」と指摘していたと報道した。
EUが、この問題を追及できなかった背景には、自動車業界の各国の議員や欧州議会議員に対するロビー活動が持つ影響力の大きさを挙げている。

<ドイツ政府、走行検査回避を働きかけ>
英紙ガーディアンは24日、ドイツ政府は、欧州連合(EU)の規制機関に対し、(ドイツの)政策方針書を提出、最新の車両試験でも重大な抜け穴(実際の路上試験)を残し、実際の二酸化炭素(CO2)排出量が、公式結果として発表される排出量より多くなるよう要請している。
この文書について最初に報じた同様の要求を記した政策方針書がフランスや英国にも存在すると伝えている。

<BMW不正せずとも実走で11倍>
ドイツ自動車専門誌「アウト・ビルト」は24日、こうした結果からか、米環境団体ICCTが実施した実走試験で、ドイツ大手メーカーBMWのディーゼルエンジン車のSUV「X3 xDrive20d」の排ガスから欧州の制限基準値の11倍を超える窒素酸化物(NOX)が検出されたと報じた。

<検査の欠陥>
これでは、ドイツ・EUが、これまでもディーゼル車は、違法ソフトを用いずとも、検査時は基準値内に収まり、実走行では基準値を大幅に超過していることを認めていることになる。
環境問題が厳しいとされるドイツは、政府自身が、自国の自動車産業擁護の立場から、実際のNOx排ガスについては、黙認していたことになる。

ただ、今回のVWの問題は、禁じられている違法プログラム「Defeat Device」を組み込んでいたことにあり、問題の本質は異なる。
だが、走行時、基準値を大幅に超えたNOx排ガスを排出し続けている点では同じだ。

<スイス・VWのディーゼル車販売禁止措置>
スイス当局は26日、VWおよび傘下のアウディ、ジョコダの不正対象車の販売禁止措置をとった。登録前の車両も含む合計18万台に達するという。


<パリ市長はパリの大気汚染はディーゼル車と>
大気汚染が深刻なパリのイダルゴ市長は、2020年までにディーゼル車をパリから締め出すと昨年12月発表していた。それが現実のものになるかもしれない。
パリは空気清浄機能を果たすセーヌ川が流れる一方、丘陵地も多く、大気汚染物質がシャンゼリゼ通りやルーブル美術館があるリヴォイ通り付近に滞留しやすい地形的な問題もあり、大気汚染が深刻になっている。
環境基準をクリアしていたはずのVWディーゼル車が大気汚染の原因となったことで、ディーゼル車排斥は現実味を帯びてきている。
現行の排ガス検査が室内ローラー上で行われ、こうした大気汚染を招いており、今回のVWの問題で、より厳密な走行時の検査、および触媒機器の劣化も考えられ、経年検査も実施される可能性もあり、VWの2016年型仕様TSI搭載車も含め、どれほどのディーゼルエンジン車が生き残れるかわからなくなってきている。

VW
 

[ 2015年9月28日 ]
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