アイコン 続、宮崎暴走死亡事故 73歳の運転手「てんかん」の持病 治療方法

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JR宮崎駅前の橘通りの歩道を700メートルも暴走して、歩行者7人をはね、横転して止まった軽自動車の運転手の男性(73歳)には、過去、てんかんの持病を抱えていたことが分かったと報道されている。
この暴走事故では、絶対安全であるはずの大通りの歩道を歩いていた2名の女性が亡くなり、5名が重軽傷を負うという悲惨な事故となった。

てんかんの病を持っている人は、車の運転において、医師の指示に従うよう要請されているが、男性はてんかんを抑える薬も飲まず運転して、今回の事故を引き起こしたものだろう。

てんかんはいつ発症するかまったくわからないところに車両運転では、今回のような大きな危険性を抱えている。だが、てんかんの病を抱えている運転手自らが一番わかっていることでもある。
運転する人で、てんかんを持つ人は、医師の診察を常に受け、処方薬を服用し続ける義務があるのではないだろうか。

<法律では限界>
■運転に支障を及ぼす症状のある運転者への対策(平成26年6月1日施行)
■虚偽の申告で免許を取得、更新すると罰則が適用される
 公安委員会は、運転免許受験者や更新者に一定の病気等に関する症状(※)の質問をすることが可能になり、症状があるにも関わらず虚偽の回答をして免許を取得または更新した者は、1年以下の懲役又は30万円以下の罰金刑を受けることになる。
 
■医師が任意で申告できる制度を新設
 また、病気の症状がある患者を診察した医師が、任意で患者の診断結果を公安委員会に届け出ることができるようなる(※医師の守秘義務の例外となるよう法的整備がなされている)。
 
■病気が疑われる事故運転者には暫定的な免許停止が可能に
 このほか、交通事故を起こした運転者が一定の病気に該当すると疑われる場合は、専門医の診断による取消処分を待たずに、暫定的な免許の停止措置もできるようになる。
※一定の病気とは、具体的には、てんかん、統合失調症、再発性の失神、無自覚 性の低血糖症、そううつ病、重度の睡眠障害、認知症、その他自動車の運転に支 障を及ぼす恐れのある一定の症状があり免許の拒否あるいは取消処分の対象となるもの/症状がなければ対象外(参考:道路交通法、同施行令)。
 ※「一定の病気等」とは上記の病気にアルコール、麻薬中毒者を加えたもの
以上、
車両を運転するてんかんの人の悲惨な事故は、多く繰り返されている。そのため、法改正まで行ったものの、限界があり、てんかんの病を持つ人が、医師の指示に従い自己管理するしかない。それが何故できない。できない人は車両の運転は止めるべきだ。

<慶大病院、医療情報サイトより>
てんかんは、てんかん発作を繰り返す脳の病気の総称であって、てんかんというひとつの病気があるわけではありません。ですから、一般的にてんかんといった場合は、けいれんをおこしやすい体質によって生ずるものから脳の病気として胎内で生じた脳の奇形まで様々な病気を含みます。

病気の頻度は、一般的に有病率(ある設定した調査日における患者数)で示しますが、てんかんの有病率は、人口1000人に対し4~9人とされており、一般人口の100~200人に1人が罹患していることになります。ですから、決してめずらしい病気ではありません。

症状
てんかん発作は、突然起こり、通常は数十秒から数分以内の短時間で突然消失することがほとんどです。また、全く同じ形の発作症状を繰り返すことがよくあります。人によっては発作を生ずるのは一生に1回のみなので、2回以上くりかえした場合にてんかんと診断することが一般的です。

てんかん発作には、様々な形があります。最もよくみられるものは全般性けいれん発作(正式には全般性強直・間代(きょうちょくかんたい)発作と呼び、以前は、大発作と呼ばれていた)。その他に欠神(けっしん)発作のように10~30秒程度、ぼおっとした状態のみがみられるものもあります。
また、部分発作は、脳の一部分のみが異常興奮し、体の一部分のみに運動や感覚の異常が見られます。このように、脳全体が発作を起こす全般発作と、脳の一部分から発作がおこる部分発作に大きく二分されています。
主治医からは、てんかん発作がどのような形であったか聞かれると思います。てんかん発作は、てんかんの診断、治療方針を立てる場合に重要な手がかりを与えてくれますので、発作の症状をよく観察しておくことが重要です。
その場合、発作が外から見てどのような形をしていたかということと、患者さんが発作を覚えている場合には、本人が体験した症状の両者を書き留めておくと参考となります。

治療方法
てんかん治療の中心は薬物治療、特に抗てんかん薬治療です。
抗てんかん薬
脳の異常興奮を抑制する薬です。神経細胞自体の興奮を直接抑えたり、興奮が周囲に拡がらないように押さえたりする働きがありますが、過量になると正常な神経細胞の働きを抑制しますので、眠気やだるさにつながります。抗てんかん薬は、てんかんそのものを直接治すというより、発作を抑制することで、自然に治りやすい環境にするという作用をもちます。
どの薬を選択すべきかは、長期間服薬をしなければならないてんかんの患者さんにとっては重要な問題です。現在の選択方法は、てんかん発作型を基に経験的、科学的に最も有効かつ副作用の少ない抗てんかん薬から開始します。服薬量は、抗てんかん薬の有効血中濃度がわかっていますので、その濃度の範囲内におさまるようにその投与量を調整していきます。
以上、

脳神経外科の技術は、世界中の医療研究者らにより大幅に進歩しているが、まだまだ解明されていない分野も多く、解明されても、てんかんのように正常に戻す技術が確立されていない分野も多い。
 

[ 2015年10月29日 ]
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