アイコン 旭化成建材 データ流用担当者3人に 今後とも増加の可能性 業界の体質か

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旭化成建材が請け負った杭打ち工事で、少なくとも数十件にデータを改ざんの疑いがあることが分かった。

北海道庁が発注した釧路の道営住宅でデータ改ざんがあると道庁が発表していたが、別の棟でも改ざんされていたと発表した。両現場の担当者はLaLa横浜物件とは異なっている。

横浜では新たに公共施設で、杭は支持層まで打ち込まれているものの、流し込むミルクセメント量が改ざんされていたことが発覚している。ここの現場担当者もLaLa横浜物件とは異なる。
 
今回問題となっているのは、旭化成建材の現場責任者(主任技術者)なのか、施工した下請け会社の現場代理人なのか定かになっていない。少なくとも問題を起こし、公表された41現場の現場責任者は旭化成建材下請けの現場代理人となっている。
 

<業界全体も調査の必要性あり>
旭化成建材だけの全社的な問題か、それとも業界の体質か、国交省は、抜き打ち的に過去のデータを一度チェックする必要がある。
今回の事件も実際は旭化成建材の現場責任者だけの問題ではなく、その実施工事を請け負った杭打ち屋の現場代理人がデータ改ざんを行っていたことが判明している。その業者はほかの工事会社からも受注していた可能性もあり、そうした案件も調査する必要があると思われる。

ま た、そうした旭化成建材が杭打ち工事の現場の北海道や横浜の官庁工事で発覚しているデータ改ざんに、当該の現場代理人が全部関与していたとは考えられず、 問題は、杭打ち重機を持つ杭うち工事会社の業界の体質にあるかも知れず、国交省は、今回の旭化成建材の問題を機に、旭化成建材以外の建築物の過去のデータ を抜き打ち調査する必要があるのではなかろうか。

こうした不正は、いろいろな原因が考えられるが、工期と天候の問題もある。雨が続くとセメントが打ち込めず、その分工期が足りなくなり、工期内に終わらせなければ、元請のゼネコンから叱られ、今後の出入り(受注)さえも禁止されることもある。
ゼ ネコンの現場所長は、工程管理が仕事であり、100近い下請業者を、現場に段取よく付かせ、多くの業者を平行的に作業させ、工事を進めることが仕事。当 然、図面どおりに施工しているかは、現場チェックおよび下請・孫請から提出される施工資料をチェックすることも重要な仕事となる。

建築物件の施工は、段取りがすべてであり、マンションや商業施設の場合、工期が遅れた場合、ゼネコンは、施主から莫大な損害金を支払わせられることもある。
段取りのよい所長の現場は、その進捗において、ほとんど問題が発生せず、業者側から仕事がやりやすいと評価される。

 

パークシティLaLa横浜・西棟
事業主
三井不動産レジデンシャル
元請
三井住友建設
杭打ち工事
下請
日立テクノロジーズ
孫請
旭化成建材
実施工事
A社とB社
 
 
主任技術者
旭化成建材現場責任者
現場代理人
A社とB社あり
データ改ざん
AかB社のどちらかの1名
原因?
杭打ち工事の工期が迫る
 
[ 2015年10月30日 ]
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